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2008/01/27

独断的映画感想文:瀬戸内少年野球団

日記:2008年1月某日
映画「瀬戸内少年野球団」を見る.04
1984年.監督:篠田正浩.
夏目雅子,郷ひろみ,岩下志麻,伊丹十三,佐倉しおり,渡辺謙,大滝秀治.
阿久悠の自伝的原作による映画.
敗戦直後の淡路島の国民学校に転校生武女(むめ)が東京からやってくる.武女は父親の提督が,戦犯の呼び出しを受けるまでしばし島で暮らすためにやってきたのだ.10
級長の竜太とガキ大将の三郎は進駐軍から提督と武女を守るため,チームを組んで見張りに立つ.
担任の駒子先生は新婚直後に夫が戦死しそのまま婚家に同居しているが,舅一家からは義弟との結婚を迫られ,義弟は毎夜駒子に同衾を迫ってくる….
やがて島には進駐軍が来て砲台を爆破,また復員軍人が戻って来る中,子供たちはあるきっかけで野球のチームを組み練習を始める….
敗戦による混乱の中,子供たちのそれぞれの運命と思春期のときめきを描く映画.この時代の子供たちが持っていたそれぞれの不幸(身内の戦死や生活の貧しさ)と,それと闘うエネルギーを表現し得ている.
子役を含む配役陣はそれぞれ好調だが,夏目雅子の美しさが際だっている.この映画は彼女の最後の作品だったろうか.03
只,郷ひろみはミスキャストではないか.爽やかな笑顔はともかくとして,台詞はアイドル郷ひろみそのままで,映画から浮いていると言わざるを得ない.
篠田監督はこの後も「鑓の権三」で彼を起用しているが,よほど気に入ったのだろうか.09
題名から想像されるほど野球シーンは多くなく,野球ファンにはそれは物足りなかったかも知れないが,全体としては見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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