独断的映画感想文:ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
日記:2008年2月某日
映画「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」を見る.
2006年.監督:ラリー・チャールズ.
サシャ・バロン・コーエン,ケン・ダヴィティアン.
カザフスタン国営テレビの看板レポーター・ボラットが,アメリカ合衆国取材のためデブのディレクター・アザマートと共に大陸横断をしながら,各地で突撃レポートを敢行する一部始終(と称したコメディ映画).
主人公の設定がとにかくむちゃくちゃで,これだけでカザフスタン政府と無事に済むとは思えない.カザフスタンではレイプは当たり前,ユダヤ人への偏見は激しく「ユダヤ追い祭」と称する祭りが各村である等,ほんまかいなと思う描写が出てくる.
そのカザフスタンから来た主人公たちが,全米でフェミニズム団体を皮肉り,中流家庭のディナーをおちょくり,あちこちで騒動を巻き起こしていくロードムービー.下ネタ満載でR-15指定だから相当なものです.
基本的にはアメリカを批判しているんだろうけどサシャ・バロン・コーエンの個性が強すぎてそれも定かならず.まあある種溜飲が下がる映画ですがだからと言って新しい世界が開ける訳でもないといった感じ.
でも一つだけ,一見の価値ありと言おうか他では決してみられないと言おうか,旅の途中で仲違いした主人公等二人(演ずるはサシャ・バロン・コーエン,ケン・ダヴィティアン)が,ホテルの部屋のダブルベッド上で全裸の組んずほぐれつの大げんか後,廊下に駈けだしエレベータに乗りホテル全館を舞台に戦い抜くバトルシーンは必見です.
サシャ・バロン・コーエンには股間にぼかしが付くが,ケン・ダヴィティアンはあまりにデブで逸物が全く映らずぼかしも何もない.
その両者の死闘,特に69体形でのケン・ダヴィティアン言うところのアナル押しつけ責めは絶品(こんなこと言っていてこのblog大丈夫だろうか).このシーンではさすがにストレスが解消された思いがした.
とにかく日本でお目にかかることはまず無いと思える映画,後学のために見ておいた方が良い.
でも★★(★5個が満点)
コメント
トラコメどうもでした。
必見と言われた場面では、かなり引いてしまいました(汗
あそこが無ければ一般の映画ファンにもお薦め出来たのになと・・・
ブラックジョークは好きでしたけど、下ネタは過激でした、、、、
投稿: くまんちゅう | 2008/02/11 19:49