独断的映画感想文:ダウト
日記:2008年2月某日
映画「ダウト」を見る.
2005年.監督:ウェイン・ビーチ.
出演: レイ・リオッタ(フォード・コール), LL・クール・J (ルーサー),メキー・ファイファー(アイザック),ジョリーン・ブラロック(ノラ),ガイ・トーリー(チェット),テイ・ディグス(ジェフリー),キウェテル・イジョフォー(タイ),ブルース・マッギル(ゴッドフレイ).
ある市の検事で次期市長の座を目指すフォード,記者の密着取材を受けている彼のもとに連絡が入る.恋人で検事補のノラが自室で男を射殺して拘束されたというのだ.
拘留されたノラは,このところ付きまとわれていた男が自室に侵入しレイプされたので,正当防衛として射殺したと言う.
ところが死んだアイザックの友人と名乗るルーサーが出頭し,アイザックを誘惑したのはノラで,殺人は計画的なものだと供述する.
折しも街は大規模な都市開発の計画中で,ダニーという謎の黒幕が暗躍している.事件の真相はどうか,真の悪役は誰か,ダニーは何奴か.
混沌とした状況の中矛盾する供述に翻弄されるフォードの迷走,どんでん返しに次ぐどんでん返しという趣向の映画.
映画が直接描くのは事件が発生してから10時間ほどのあいだの出来事,その間にそれぞれの供述が映像として映し出される.観客は,裏付けもないままの各自の供述が飛び交う混迷の状況そのものを楽しむという訳だが,最後の落ちが気に入るかどうかは微妙なところである.
僕にとってはもう一つそうか!!と納得するところまでは行かなかった.
キーワードの一つは「人種」ということだが,日本ではあまりぴんと来ない面もあるだろう.
ノラを演じたジョリーン・ブラロックが印象的.
★★★☆(★5個が満点)
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コメント
こんにちわ。
すでにこの作品がどんな内容だったか忘れかけているのですが・・・(苦笑)。
ただ、やたらラストにかけてのドンデン返しが多い作品だったという印象が強いです(笑)。
そんなにパンチの強い映画ではありませんでしたが、小粒ながらにいい味を出している1作だなあと思いました。
投稿: 睦月 | 2008/02/26 16:35
睦月様,コメント有り難うございました.
1年遅れのコメントで申し訳ありませんでした.
この映画,ミステリとは思わなかったのですが(だって観客に謎が解けるわけがない),レイ・リオッタのおろおろする様が,面白かったです.,
投稿: ほんやら堂 | 2008/02/27 20:41