独断的映画感想文:ボーン・アルティメイタム
日記:2008年4月某日
映画「ボーン・アルティメイタム」を見る.
2007年.監督:ポール・グリーングラス.
出演:マット・デイモン(ジェイソン・ボーン),ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ),デヴィッド・ストラザーン(ノア・ヴォーゼン),スコット・グレン(エズラ・クレイマー),パディ・コンシダイン(サイモン・ロス),エドガー・ラミレス(パズ),ジョーイ・アンサー(デッシュ),コリン・スティントン(ニール・ダニエルズ),アルバート・フィニー(アルバート・ハーシュ),ジョーン・アレン(パメラ・ランディ).
この三部作の掉尾を飾る作品.
冒頭,キエフの作戦現場(前作の最後)から傷ついたまま逃亡するジェイソンの苦闘を描いた後のCIA本部,局長がジェイソンの抹殺を指令する.
一方ロンドンのCIA支部はアメリカの盗聴システム・エシュロンによる「ブラック・ブライアー」というキーワードの検出に成功,ガーディアンの記者ロスの非合法な抹殺作戦を開始する.
そのロスの記事を読んだジェイソンはロスに接触するが,彼の努力もむなしくロスはCIAに射殺される.
ジェイソンの記憶障害と関連する「ブラック・ブライアー」作戦の全貌を追って,ジェイソンはマドリード,タンジールへと飛び,更に最後の決着のためN.Y.に帰ってくる….
この作品は過去の2作品の内容を多少なりとも覚えているとより面白いのだが,まあ何も知らなくても結構楽しめるはず.
とにかくこの作品の魅力は,息つく暇もない物語の展開と圧倒的なアクションの連続,これにつきる.手持ちカメラのぶれの激しい画面も,ここまでスピーディーに続くとそのリズムがかえって心地よい.画面の激しい変化のわりには物語はそれほど複雑ではなく,分かり易い.
このシリーズのマット・デイモンは好きである.素晴らしい体の動きによるアクションシーンはもとより,記憶が甦るにつれてのその表情の変化も魅力的.
見て損は無し.★★★★(★5個が満点)
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コメント
こんばんわ。
この作品は、失敗しがちなシリーズものの中で、
非常に優れた完成度を放った稀有なものだと感じます。
大変よく出来ているシリーズでございました。
マット・デイモン。
この作品で観る目が変わりましたです。
いい役者さんですね。
投稿: 睦月 | 2008/04/21 00:43