独断的映画感想文:世界最速のインディアン
日記:2008年4月某日
映画「世界最速のインディアン」を見る.
2005年.監督:ロジャー・ドナルドソン.
出演:アンソニー・ホプキンス(バート・マンロー),クリス・ローフォード(ジム・モファット),アーロン・マーフィ(トム),クリス・ウィリアムズ(ティナ・ワシントン),ダイアン・ラッド(エイダ),パトリック・フリューガー(ラスティ),ポール・ロドリゲス(フェルナンド),アニー・ホイットル(フラン).
ニュージーランドの片田舎インバカーギルで年金暮らしのバートは,1920年製のバイク・インディアンを改良してスピード記録に挑戦している.
彼の25年来の夢は,自分のバイクをアメリカ・ボンヌビルの塩平原でのスピード大会で世界記録に挑戦させること.爆音と身の回りを構わない生活で隣人には迷惑なバートだが,それでも皆の温かい支援でボンヌビルに向けて出発する….
何とも痛快な人物の物語である(実話に基づいている).
インバカーギルでの地元のバイカーたちとのレースを始め,ボンヌビルへの道のロード・ムービー,最後の出場権を巡るいざこざ等,物語の展開ははらはらどきどき,しかしバートは何故か幾多の試練をいつの間にか乗り切って世界記録目指しての挑戦に突き進む.
このときバートは63歳だったらしいが,インバカーギルでもボンヌビルへの途上でも,ちゃんとガールフレンドを見つけ懇ろになっているという,そっちの方も豪快な活躍.しょぼくれたときにこの映画を見れば,元気出ること請け合いです.
ほかに,モーテルで出てくるオカマの兄ちゃんを始め出てくる人はいい人ばかし,税関の役人や警官,大会の役員も皆融通が利く.おっとりした古き良きアメリカも併せて楽しめる.
見て損はなし.★★★★(★5個が満点)
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コメント
ほんやら堂さん TBありがとうございました。
これは痛快な映画でした。同時に「ストレート・ストーリー」に通じる、人間の素朴な触れ合いをじっくりと描く味わい深い映画でもありましたね。こういう映画に出会えるとうれしくなります。
投稿: ゴブリン | 2008/04/30 02:28