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2008/05/08

独断的映画感想文:リプリー

日記:2008年5月某日
映画「リプリー」を見る.Ripley1
1999年.監督:アンソニー・ミンゲラ.
出演:マット・デイモン(トム・リプリー),グウィネス・パルトロー(マージ・シャーウッド),ジュード・ロウ(ディッキー・グリーンリーフ),ケイト・ブランシェット(メレディス・ローグ),フィリップ・シーモア・ホフマン(フレディ・マイルズ),ジャック・ダヴェンポート(ピーター・スミス=キングスレー),ジェームズ・レブホーン(ハーバート・グリーンリーフ).
名画「太陽がいっぱい」のリメイク.
貧しいピアノの調律師トムは,あるパーティーでピアノ伴奏をしているとき,富豪のグリーンリーフ氏から声をかけられる.
トムを息子と同じ大学の学生と誤解したグリーンリーフ氏は,イタリアに行って帰らない息子ディッキーを連れ戻してくれるよう,トムに依頼する.
イタリアに飛んだトムは,ディッキーに気に入られることに成功,その恋人マージと共にイタリアでの奔放な生活を楽しむが,ディッキーを取り巻く豊かなアメリカ人の仲間内では浮いた存在だった.
当初トムを気に入っていたディッキーもそれに飽き,サンレモを訪れた二人はボート上でいさかいを起こし,トムはディッキーを殺害する.その死体を隠したトムは,以降ディッキーになりすましてディッキーの金でローマでの暮らしを続けるのだが….
この映画のキーワードは,なりすまし,ホモセクシュアル,サスペンスといったところか.
元来ものまねのうまいトムが,ディッキーと一緒に暮らすうちに覚え,ディッキーになりすましてからは磨きをかけた「金持ちの態度」は,画面にありありと描かれる.それを演じるマット・デイモンのうまさ.
一方,「太陽がいっぱい」と異なりこの映画では,トムがホモであることは公然と描かれる.そのことは物語の進展にとって重要なポイントだ.
そしてサスペンス.トムの奸智と偶然が味方して彼が殺人容疑を逃れたかに見えたとき,最悪の罠が彼を襲う.映画の終局,ダッフルコートを着たトムが船室に一人悄然とうつむくシーンはむしろ痛々しいほどだ.
映画「リプリー」は,「太陽がいっぱい」がアラン・ドロンという俳優の生々しい魅力で成り立った映画であったのに比べ,主人公の人物像の強烈な印象で成り立った映画と言えるかもしれない.
俳優の魅力としては,地味なマット・デイモンよりはむしろジュード・ロウが上.女優は二人とも通常の出来.
★★★★(★5個が満点)
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コメント

ほんやら堂さん、こんにちは!
おお、『リプリー』見てくださいましたか★

私ね、これ大好きなんです。
後からあのラストシーンの重さがだんだん耐えられなくなって来て、すごく悲しく重い気持ちになりました。
最後にフィリップ・シーモア・ホフマンが出てくるんですよね。
ああ、この映画本当に好きでした。
何度見ても好きです。

ところで、今度良かったら、『イグジステンス』をご覧になりませんか?

投稿: とらねこ | 2008/05/18 12:51

とらねこ様

コメント有り難うございました.
「太陽がいっぱい」には感じられなかった重さのある作品でしたね.

さて「イクジステンス」ですか.
デヴィッド・クローネンバーグは以前「クラッシュ」を三田覚えがありますが.
ジュード・ロウ繋がりで一度挑戦してみましょう.

ではまたよろしくお願いします.

投稿: ほんやら堂 | 2008/05/25 21:30

とにかくマット・デーモンががんばってましたね。下手にアクションなんかやるより、こういう気持ち悪い役の方が上手いですよね。

投稿: チュチュ姫 | 2008/06/14 03:40

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