独断的映画感想文:そのときは彼によろしく
日記:2008年6月某日
映画「そのときは彼によろしく」を見る.
2007年.監督:平川雄一朗.
出演: 長澤まさみ(滝川花梨),山田孝之(遠山智史),塚本高史(五十嵐佑司),国仲涼子(柴田美咲),北川景子(葛城桃香),黄川田将也(夏目貴幸),本多力(松岡郁生),黒田凛(滝川花梨(子供時代)),深澤嵐(遠山智史(子供時代)),桑代貴明(五十嵐佑司(子供時代)),和久井映見(遠山律子),小日向文世(遠山悟郎).
冒頭,ベッドに眠る花梨とそれを見守る智史と佑司.この3人は小学生の頃の親友だった.
転校してきた智史は,湖の岸辺で廃車になっているバスを「秘密基地」にしている花梨と佑司と友達になる.二人は施設で暮らしているらしく,花梨は両親を知らず,佑司は父の死後母に捨てられた.3人は無二の親友となる.
佑司は将来画家に,智史は将来水草の販売をすると言い,花梨は画家のモデルと水草屋の看板娘になると言うのだった.
やがて智史の再びの転校で彼らは別れ別れになる.智史はその後約束通り水草の専門店を開く.
ある日店を訪ね,押しかけ店員になったのは,人気モデルを引退したばかりの森川鈴音だった….
実はこの森川鈴音はもちろん滝川花梨で,再開した二人の元に消息の知れなかった佑司が交通事故にあったという知らせが入り,一方花梨は子供の頃から抱えていた難病が悪化して…という基本難病ものだけど韓流ドラマも裸足で逃げる様な大胆設定.
俳優達は皆善戦していたが,最後のどんでん返し含めてファンタジーとは言えあまりのご都合主義の展開に,やや引いてしまった.
この映画を救ったのは,回想シーンの子役達の好演である.
特に花梨の誕生会のシーン,智史をホームで見送る別れのシーン(何故か大人が一人もいない)では,つい涙ぐんでしまった.
所々にすてきな映像もあったしおしゃれな映画ではあるが,物語としては度し難し.
★★☆(★5個が満点)
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