独断的映画感想文:ライラの冒険 黄金の羅針盤
日記:2008年8月某日
映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を見る.
2007年.監督:クリス・ワイツ.原作:フィリップ・プルマン.
出演:ニコール・キッドマン(コールター夫人),ダコタ・ブルー・リチャーズ(ライラ・ベラクア),サム・エリオット(リー・スコーズビー),エヴァ・グリーン(セラフィナ・ペカーラ),クリストファー・リー(第一評議員),トム・コートネイ(ファーダー・コーラム),デレク・ジャコビ(教権の密使),ベン・ウォーカー(ロジャー),サイモン・マクバーニー(フラ・パベル),ジム・カーター(ファー統領,クレア・ヒギンズ(マ・コスタ),ジャック・シェパード(学寮長),マグダ・ズバンスキー(家政婦ロンズデール), チャーリー・ロウ(ビリー・コスタ),ダニエル・クレイグ(アスリエル卿).
我々の世界とはパラレルワールドになるある世界,ここでは人間は自分の魂をダイモンと呼ばれる様々な動物の形で同伴している.
その英国オックスフォード大学の学寮で暮らすライラは,男の子と駆け回って遊ぶお転婆娘だが,両親は幼い頃に亡くしている.
叔父のアスリエル卿は謎の粒子ダストの解明に北極に向かおうとするが,世界を支配しダストの存在自体を隠そうとする教権は,コールター婦人をライラに近づけ共に北極に向かおうとする.学寮長はやむなく,アスリエルから預かった「黄金の羅針盤」をライラに渡し,送り出すのだった.
「黄金の羅針盤」は3つのキーワードを指示し思いを凝らすとその問題の答えを与えてくれるが,それを扱えるのは特別な力を持つライラだけだ.コールター婦人は「黄金の羅針盤」を奪おうとするが,その手を逃れたライラは放浪の部族ジプシャンに救われる.
折しもジプシャンを中心に子供が姿を消す事件が続発し,ライラは魔女セラフィナの協力も得てジプシャンと共に北極に向かうのだが….
世界観,登場人物とその関係等に説明時間が割かれ,いささか慌ただしいまま終わってしまうのは,3部作の第1巻としてはしょうがないのかしら.
キャラクター的にはシロクマ君が何といっても良かった.先行き,ライラとの女王と臣下としての緊密な関係がもっと出てきたら面白いかも知れない.
魔女セラフィナも美しいけど,これってアスリエル卿と併せて「カジノ・ロワイヤル」コンビですね.
後は子供を巻き込んだ氷上の戦闘シーンは画面が暗くって今ひとつだった.明るくすると魔女には都合が悪いかも知れないけど.
ライラは可愛くキャラクター的に先行きが楽しみ.この映画単独ではいまいちという感じです.
★★★(★5個で満点)
ちなみに公式HPによる診断では,僕のダイモンはネズミのAspasaでした.
コメント