独断的映画感想文:グーグーだって猫である
日記:2008年9月某日
映画「ぐーぐーだって猫である」を見る.
2008年.監督:犬童一心.
出演:小泉今日子(小島麻子),上野樹里(ナオミ),加瀬亮(青白),大島美幸(麻子のアシスタント),村上知子(麻子のアシスタント),黒沢かずこ(麻子のアシスタント),林直次郎(マモル),伊阪達也(タツヤ),高部あい(京子),柳英里紗(エリカ),田中哲司(編集長・近藤),村上大樹(編集者・田中),でんでん(梶原),山本浩司(小林),楳図かずお(UMEZU氏),マーティ・フリードマン(ポール・ウェインバーグ),大後寿々花(人間のサバ),小林亜星(山本泰助),松原智恵子(麻子の母).
漫画家大島弓子の自身を描いたエッセイ漫画の映画化.
15年間飼い続けた猫「サバ」を失い茫然自失の漫画家小島麻子.めっきり執筆作品も減って,アシスタントや編集者が固唾を飲んでいる.
ある日勇気を振り絞ってペット店に入った麻子は,かわいい子猫と運命的な出会い.猫はぐーぐーと名付けられ麻子は元気を取り戻す.
ぐーぐーはすくすくと育って思春期を迎え,麻子が避妊手術を受けさせようとした日に脱走して,雌の白猫を追いかけ回す.その挙げ句木に登って下りられなくなったぐーぐーを救った青白に,麻子は好意を覚えた….
吉祥寺を舞台に天才漫画家と彼女を取り巻く人々を描く,ほのぼの映画.
大島弓子のコアなファンにはいろいろ突っ込まれそうな部分があるらしいが,僕は「綿の国星」他数冊程度読んだだけの緩いファン,むしろ小泉今日子のファンとしてこの映画は心和むものがある.
吉祥寺の街も,唐突に現れるUMEZU氏も,中央特快(アシスタント・ナオミの彼氏のバンド)の男たちも優しい.
ぐーぐーの挙動はむしろ「ホワッツマイケル」を想起させるが,いずれにしろ肩のこらない映画.
脇役でまたも脱力系の名優山本浩二が出演.上野樹里ちゃんは肩から力の抜けた好演で良かった.
疲れたときにぴったりの和み映画.
★★★☆(★5個が満点)
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