独断的映画感想文:マイ・ブルーベリー・ナイツ
日記:2008年9月某日
映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を見る.
2007年.監督:ウォン・カーウァイ.
出演:ノラ・ジョーンズ(エリザベス),ジュード・ロウ(ジェレミー),デヴィッド・ストラザーン(アーニー),レイチェル・ワイズ(スー・リン),ナタリー・ポートマン(レスリー).
ニューヨークの小さなカフェレストラン,オーナーのジェレミーが店を閉めようとしたとき入ってきたエリザベス.彼女は恋人との破局を目前に,ジェレミーに恋人の部屋の鍵を預ける.
ジェレミーがその鍵を入れた瓶には,幾多の客の鍵が入っていて,その中にはジェレミー自身の元恋人の鍵もある.
エリザベスは幾晩かその店に通いジェレミーとうち解けるが,やがて恋人に新しい彼女ができたことを知り,ニューヨークを離れる決心をする.
メンフィスの酒場で働くエリザベスは,常連客アーニーと別居中の妻スー・リンの悲劇を目の当たりにし,ラスベガスの賭博場ではギャンブラー・レスリーと知り合いになる.
それぞれの街からジェレミーに葉書を出すエリザベス,やがて彼女はニューヨークに帰る決心をする….
ウォン・カーウァイ監督は「恋する惑星」以来,ノラ・ジョーンズの音楽は聴いたことがないという僕ですが,このロード・ムービーはなかなかに魅力的.
特にアーニーとスー・リンの物語が,俳優の好演もあって印象的である.
全体の映像はこの監督の個性を反映したファッショナブルなもの.「パリ・テキサス」等の映画で,もっと乾ききった風景の中で馴染んでいたライ・クーダーの音楽が,この映画に意外に合っているのも吃驚.
ノラ・ジョーンズは初見だが,レイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンとは勝負にならないのは無理からぬところ.でもジュード・ロウとの絡みでは健闘している.
★★★☆(★5個が満点)
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