独断的映画感想文:ザ・コミットメンツ
日記:2008年11月某日
映画「ザ・コミットメンツ」を見る.
1991年.監督:アラン・パーカー.
出演: ロバート・アーキンズ,マイケル・エイハーン,アンジェリナ・ボール,マリア・ドイル,デイヴ・フィネガン,ブロナー・ギャラガー,フェリム・ゴームリー,グレン・ハンサード,アンドリュー・ストロング,ケネス・マクラスキー,ジョニー・マーフィ.
バンド仲間と共に新しいソウルバンドを目指したジミーは,新聞に広告を出し,「労働者階級」のソウルバンド結成を呼びかける.
しかし集まってくるのは期待外れの連中ばかり,それでもバスの車掌で個性的ヴォーカリストのデコ,中年のトランペッターだが世界の大物のバックを勤めたというジョーイ,真面目な医学生スティーブン等を採用,コーラスには皆が憧れていたイメルダとその友人を加え,ザ・コミットメンツがスタートする.
屋根裏を借りて練習して最初のライブは公民館の反ヘロイン・キャンペーン.
これに成功するも,ステージは途中で興奮したデコの振り回したマイク・スタンドがベーシスト・デレクを直撃し中止に.
しかしめげずにバンドは活動を重ね彼らは腕を上げていく.ステージは大受けだが,舞台裏では仲がしっくりいかない彼らだった….
これも音楽映画,素敵な音楽が次から次に楽しめるだけでご機嫌である.
しかしコミットメンツは大変なバンド,デコは自己中でスター気取り,バンドの全員と仲が悪く,ジョーイはコーラスの3人の女性に次々と手をつけて3人を犬猿の仲に落とし込む.
僕自身はバンド経験はないが,全くステージであれほど素晴らしい演奏を披露できる彼らが楽屋であれほど仲が悪いとは,どういうことなのだろう.
もっともビートルズもバラバラになった後であの「アビー・ロード」のように美しいコーラスアルバムを作ったし,バンドというのは謎であります.
というわけでこの映画の結末はちょっぴり苦いものになるが,見た後の感想は爽やか.
ギタリスト役で出演のグレン・ハンサードは,2006年の映画「ONCE ダブリンの街角で」で主演を果たした.
ソウルミュージックの嫌いでない人には一見の価値あり.
★★★☆(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
コメント