独断的映画感想文:王妃の紋章
日記:2008年12月某日
映画「王妃の紋章」を見る.
2006年.チャン・イーモウ監督.出演:チョウ・ユンファ(国王),コン・リー(王妃),ジェイ・チョウ(次男・傑(ジエ)王子),リィウ・イエ(長男・祥(シャン)王子),リー・マン(蒋嬋),ニー・ターホン(蒋医師),チェン・ジン(蒋氏),チン・ジュンジエ(三男・成(チョン)王子).
唐滅亡後のある王国,国王は3人の王子を持つ.
皇太子はなくなった先妻の子,失策をして辺境勤務を命じられていた武術に優れた傑は次男で王妃の実子,三男の成はまだ若い.
王は医術も心得その処方に従い王妃は日夜薬を飲む.ところが10日前からその処方が変わり,王妃は薬に毒が含まれていると疑いを持つ.
一方皇太子と王妃は不倫の関係にあるが,皇太子の心はすでに蒋医師の娘・蒋嬋に移っていた.重陽の節句を翌日に控え,王妃はある決意をするにいたる….
チャン監督の作品は4作目だが,今回もその衣装やセット,小道具の端にいたるまで,吟味され尽くした美しさが印象的.主人公は王妃だが,映画の進展につれアクションシーンも随所に挿入され,飽きることがない.
コン・リー姉さんも貫禄充分.また.蒋嬋役のリー・マンが蠱惑的な魅力を振りまき印象的だった.
ただ物語の終盤は,思いもかけない唐突な展開があり(その最たるものは三男成の動きだろう),悲劇としての印象はやや中途半端だった.その辺が惜しいが,圧倒的なスペクタクルとしての魅力は十分.
★★★☆(★5個が満点)
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