独断的映画感想文:クローズド・ノート
日記:2008年12月某日
映画「クローズド・ノート」を見る.
2007年.監督:行定勲.
出演:沢尻エリカ(堀井香恵),伊勢谷友介(石飛リュウ),竹内結子(真野伊吹),永作博美(可奈子),板谷由夏(山崎星美),田中哲司(鹿島),サエコ(池内ハナ),中村嘉葎雄(喜一郎).
古いアパートに引っ越してきた女学生・香恵.
部屋の鏡の裏の戸棚に,前に住んでいた人のノートが残されていた.
その人,真野伊吹は郊外の小学校の先生.ペンで記されたその日記は,彼女の教師としての軌跡と恋人タカシとの恋の記録だった.教員志望の香恵はその日記に引き込まれ読み進める.
一方,彼女はアルバイトをしている万年筆屋を訪れた画家石飛リュウに惹かれる.二人はお互いのアパートを行き来し,交流を深めていく….
ノートの中の伊吹の成長と併行して展開していく香恵の成長と恋の物語.
物語の展開は分かり易く,映画は美しい.沢尻エリカ,竹内結子はともに好演である.淡々とした物語の中に静かな感動を得られる.
この映画には,沢尻エリカの舞台挨拶での態度が悪かったという余計なエピソードがつきまとったが,映画そのものはまずまずの佳作だろう.
一般に女優の奔放な言動は今に始まったことではなく,映画での演技が素晴らしければ素のその人がどんなことを言ったりやったりしようが,気にはならない.そのことを鬼の首を取ったように騒ぐ芸能レポーターを見ても,沢尻エリカはとても彼らの手に負える相手ではなかろうと思われる.
★★★☆(★5個が満点)
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