独断的映画感想文:イグジステンズ
日記:2008年12月某日
映画「イグジステンズ」を見る.
1999年.監督:デヴィッド・クローネンバーグ.
出演:ジェニファー・ジェイソン・リー,ジュード・ロウ,イアン・ホルム,ウィレム・デフォー,クリストファー・エクルストン,サラ・ポーリー.
とある街の小ホール,「イグジステンズ」という新作ゲームの発表会が行われている.
ゲームデザイナーのアレグラを迎えたその発表の場で,彼女は不思議な銃で狙撃され負傷,居合わせたゲーム会社の社員テッドと逃亡する.
ゲームの販売会社と反ゲーム主義者との闘いは複雑な様相を呈しており,真相を知るためアレグラはテッドに協力を依頼,二人は協力してゲームを開始する.
ゲームは参加者の脊髄に設けたバイオポートという接続孔とゲーム機本体をバイオケーブルで繋いで行い,ゲーム中の経験は実体験と区別がつかない.ゲーム機は両生類から培養した有機体で,ゲームポッドと呼ばれる.
二人の前には様々な人物と怪奇な状況が次々と現れるのだった….
というわけで映画は実人生とゲーム中との区別が混然とする中でめまぐるしく展開,両生類からゲーム機を製造する過程や,両生類を調理して出す中華料理店での殺人シーンなど,グロテスクなシーンが次々に描かれる.
誰が味方で誰が敵か,アレグラとテッドさえ互いを信じられなくなる中で現れる最後のどんでん返し.グロテスクな映像と現実と仮構の混乱という,この両方が好きな人は,はまりそうな映画.
そうでない人でもどんでん返しを楽しみに.
★★★☆(★5個が満点)
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