番外:独断的歌舞伎感想文:遠山桜天保日記
日記:2008年12月某日
歌舞伎「遠山桜天保日記」を見る.
菊五郎,菊之助,時蔵,左団次,松禄,梅枝.
ご存知遠山の金さんのお奉行もので菊五郎が悪役と金さんの2役,時蔵がヒロインとその母親の2役.
スピーディーではないが,物語の展開は面白い.
短銃強盗の角太夫,所化をしくじって盗人になった天学,商家の若旦那で心中で死に損なった小三郎の3人が,仲間になったり裏切ったりの挙げ句のお裁きとなる.
亀蔵はいつもの通り助平な番頭,左団次は珍しく悪役ではない立派な親分役.
途中挟まれる新潟の場面もおけさや相川音頭の歌踊りが楽しく,悪役達の立ち回り場面も切れがよい.
最後金さんがお白州に出ると途端にサクラ吹雪が舞い始めるというお約束も微笑ましい.「此にて一件落着」との台詞で今年の歌舞伎もおしまい.
★★★☆(★5個が満点)
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