独断的映画感想文:フィクサー
日記:2009年1月某日
映画「フィクサー」を見る.
2007年.監督:トニー・ギルロイ.
出演:ジョージ・クルーニー(マイケル・クレイトン),トム・ウィルキンソン(アーサー・イーデンス),ティルダ・スウィントン(カレン・クラウダー),シドニー・ポラック(マーティ・バック),マイケル・オキーフ(バリー・グリッソム),デニス・オヘア(ミスター・グリーア), ジュリー・ホワイト(ミセス・グリーア),オースティン・ウィリアムズ(ヘンリー・クレイトン).
マイケルは元検事,弁護士事務所に所属するが法廷には立たない.
彼は公然と処理できない事件を裏で処理したりもみ消したりする専門家なのだ.冒頭,ひき逃げをした顧客からの連絡で自宅に急行したマイケルが,その顧客の相手をするシーンが出色.マイケルは有能だが,ただ相手の言うがままになるフィクサーではない.
一方彼は離婚した妻との間に可愛い息子がいて,またアル中の弟のこしらえた借金を完済すべく悪戦苦闘しており,決してスーパースターではない.
ある日事務所の同僚アーサーが,農薬会社U-ノース社の代理人として被害者と交渉していた席で突然服を脱ぎ出すという奇行に走る.その後処理を依頼されたマイケルは,アーサーが被害者側有利の決定的証拠を掴んでいることを知る.
いっぽうU-ノース社の法務部長カレンもその秘密を追い,アーサーの口を封じるための行動に出る….
プロットが複雑で始めわかりにくいが,テンポも良いし最後まで緊張感の維持される好編.
フィクサーであるマイケルも,大企業の法務部長であるカレンも,いずれも等身大であるところがこの映画の面白いところ.アーサーを演じたトム・ウィルキンソンが存在感があった.
ところで冒頭に続くシーンで,マイケルが車を降り丘に佇む3頭の馬に近づいていくシーンがあるが,これって何だったんだろうか?このとき背後で彼の車が爆発炎上し,彼は一命が助かるのだが,この馬に近づいた理由は分からないまま.誰か教えてくれる人はいないかしら.
★★★☆(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント