独断的映画感想文:ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
日記:2008年12月某日
映画「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」を見る.
2008年.監督:マーティン・スコセッシ.
出演:ミック・ジャガー,キース・リチャーズ,チャーリー・ワッツ,ロン・ウッド,バディ・ガイ,クリントン夫妻.
2006年秋,ニューヨーク「ビーコン・シアター」でのローリング・ストーンズ公演ライブ.
出だし十数分は公演前の監督スコセッシとストーンズの面々の緊迫感あふれるやりとり.監督に当日の曲目リストがなかなか届かない.
それがついに届いたと同時に幕が開き,キース・リチャーズがギターから繰り出す「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」が始まったときの総毛立つ感動,後はもうストーンズのなすがままキュウリがパパ.
終曲まで恍惚の時を過ごす.
ミックの動きのなんと軽快でエネルギッシュなこと,とても60を越えたとは思えない.逆に少し腹の出たキースの省エネ的で味のあるギタープレイと,思いがけずソロで歌った曲の魅力的なこと.
寡黙なチャーリー・ワッツの時に見せる溜め息やほほえみ,ロン・ウッドの「キースと比べれば自分の方がうまい」との談話等,それぞれの魅力があって飽きることなし.
今から40年近く前に見た「ギミー・シェルター」では,ヘルス・エンジェルスが公演会場で殺人事件を起こし,その映像を見るストーンズの面々の沈痛な表情が印象的だった.
今回はクリントン元大統領の紹介という栄誉に包まれてスタートし,成功のうちに全曲を終えるなど,時代の移り変わりを痛感する.
同じ夜NHKで我らが沢田研二の60歳記念ライブを見た.ジュリーの声は美しかった.これも感動的.
しかしジュリー!君の手足は圧倒的に短い.君の顎下とおなかは圧倒的にだぶついている.ミックの肢体と比べるのは酷だったかな?
★★★★(★5個が満点)
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