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2009/01/12

独断的映画感想文:幻影師アイゼンハイム

日記:2009年1月某日
映画「幻影師 アイゼンハイム」を見る.Illusionist1
2006年・監督:ニール・バーガー.
出演:エドワード・ノートン(幻影師アイゼンハイム),ポール・ジアマッティ(ウール警部),ジェシカ・ビール(公爵令嬢ソフィ),ルーファス・シーウェル(皇太子レオポルド),エドワード・マーサン(興行師フィッシャー),ジェイク・ウッド(ヤルカ),トム・フィッシャー(ウィリグート),アーロン・ジョンソン(若きアイゼンハイム),エレノア・トムリンソン(若きソフィ),カール・ジョンソン(医者/老紳士).
19世紀のウィーンで人気絶頂の幻影師アイゼンハイム,映画はその舞台中でのアイゼンハイム逮捕シーンから始まる.Illusionist3
家具職人の子として育ったアイゼンハイムは,少年の頃から手先が起用で奇術を得意とする.公爵令嬢ソフィーと知り合い二人は恋し合う仲となるが,身分違いのためその仲は引き裂かれる.
アイゼンハイムは出奔し,15年後幻影師となってウィーンの舞台に立ち人気を博した.
ある日皇太子レオポルドの観覧に際し,舞台に招いたその婚約者はソフィその人だった.その後宮殿に招かれたアイゼンハイムは,皇太子を挑発するショーを演じ,皇太子の怒りを買う….
アイゼンハイムの舞台は死者の幻を呼び寄せる.Illusionist5
その舞台の魅力がこの映画の中心,舞台に映画の中の観客が注目するその息づかいが,映画を見ている観客をも舞台に集中させる.
その集中がすでに幻影師の術中にはまっていることなのだ.
舞台に現れたソフィの幻とアイゼンハイムが目を見交わすシーンの哀切さ.幻影師の渾身の復讐は成功するのか?Illusionist2
最後の2分間のどんでん返しは,映画というエンタテインメントの醍醐味を味あわせてくれよう.
エドワード・ノートンの演技もさることながら,意図せずして観客を術中にはめる役割を果たす警部役のポール・ジアマッティも好演.一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
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