独断的映画感想文:おもひでぽろぽろ
日記:2009年3月某日
映画「おもいでぽろぽろ」を見る.
1991年.監督:高畑勲.長編アニメーション.
平凡な27歳のOLタエ子は,休暇を取って義兄の実家山形に向かう.
農業に興味のある彼女は,この2度目の山形行きでは紅花の収穫を手伝う.行きの夜行列車の中から,彼女の脳裏には小学校5年生の自分の少女時代が甦り,そのイメージがつきまとってくるのだった….
もう18年前の作品である.
タエ子の少女時代の60年代の様子が印象的.と言っても「3丁目の夕日」の様な時代の丸ごと描写ではなく,子供時代のほんわかとした記憶であるのが,かえって懐かしく好ましい.
またその時代の歌曲の挿入歌も素敵.音楽は全体的に印象的で素晴らしかった(星勝).
山形の自然描写もなかなかいい.朝霧に包まれた木立の魅力的なこと!
それに比べ,大人の表情は主人公のタエ子を含め精彩がなかった.山形の人たちは全くの無表情だし,タエ子とトシオの顔は頬骨の線が気になって困った.大人の顔って,アニメには難しいのだろうか.
筋立てはオーソドックスながら無理が無く説得力あり.一見の価値あり.
★★★☆
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