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2009/03/24

独断的映画感想文:チェンジリング

日記:2009年3月某日
ミラノ座で映画「チェンジリング」を見る.Photo
2008年.監督・音楽:クリント・イーストウッド.
出演:アンジェリーナ・ジョリー(クリスティン・コリンズ),ジョン・マルコヴィッチ(グスタヴ・ブリーグレブ牧師),ジェフリー・ドノヴァン(J・J・ジョーンズ警部),コルム・フィオール(ジェームズ・E・デイヴィス警察本部長),ジェイソン・バトラー・ハーナー(ゴードン・ノースコット),エイミー・ライアン(キャロル・デクスター),マイケル・ケリー(レスター・ヤバラ刑事).
実話である.
ロサンゼルスに住む電話交換局の主任クリスティン・コリンズは,息子ウォルターとの二人暮らし.ある週末,急な呼び出しに応じて出勤し帰宅するとウォルターが姿を消していた.
ロス警察(LAPD)に通報するが息子の行方は分からない.
ところが5ヶ月後,イリノイ州で息子が見つかったとの連絡,報道陣に囲まれ列車から降りたウォルターに面会するが,それは全くの別人だった.1
担当のジョーンズ警部にそのことを訴えても全く取り合わない.身長が7センチも低くなっている事実,歯科医,小学校の担任の文書による証言を得たにもかかわらず,LAPDはその事実を受け付けない.
執拗に捜索再開を訴えるクリスティンに,LAPDは遂に強権を発動する….
当時(今でもそうかも知れないが)腐敗の極みに達していたLAPDの実態と,それと敢然と戦うクリスティンを描く社会派ドラマ.
この監督らしい暗い色調の淡々とした画面,挿入される美しい音楽,
しかし物語の描くものは荒んだ痛々しい状況だ.明らかになっていく事実は救いが無く,映画の後味は苦い.
僅かに希望をもたらすのは,映画の終盤クリスティンが息子の生きた証を得,そこに誇りを見いだすシークエンスだ.3
イーストウッドが言いたいことは,単に腐敗した権力の告発ということだけではなく,権力と戦う覚悟なしには事態は解決しないということだろう.80年前の事件を今こういう形で描くことの意味は,そこにあるのではないか.
1920年代のロスの街並みや当時の車・市電が行き交う街路の描写を含め,丁寧な画面作りは印象的.
アンジェリーナ・ジョリー(化粧が濃いのは当時のファッションの再現か),ジョン・マルコヴィッチは好演.楽しいとは言えないが見るべき映画.
★★★★(★5個が満点)
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