独断的映画感想文:チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
日記:2009年4月某日
映画「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」を見る.
2007年.監督:マイク・ニコルズ(卒業,日の名残,クローサー).
出演:トム・ハンクス(チャーリー・ウィルソン),ジュリア・ロバーツ(ジョアン・ヘリング),フィリップ・シーモア・ホフマン(ガスト・アブラコトス),エイミー・アダムス(ボニー・バック),ネッド・ビーティ(ドク・ロング).
事実に基づく映画である(らしい).
1980年代,テキサス選出の議員チャーリーは面倒見が良くて女と酒にはめっぽう弱い.そのオフィスはスタッフ全員が美女軍団.
そのチャーリーが,恋人で有力者のジョアンナの依頼でパキスタンに飛び大統領と会う.
難民キャンプでソ連軍の蛮行を見聞きしたチャーリーは正義感を刺激され,CIAの落ちこぼれエージェント・ガストの協力を得て所属する委員会から闇の資金を引き出そうと奔走,ついには委員長の支持を得て10億ドル規模の資金でアフガンゲリラに高性能兵器を供給,ソ連軍の撤退につながる戦果を得る….
周知の如く,この1議員の大活躍が後に裏目に出てアフガンの泥沼の内戦と9/11を招くことになるわけだが,そんなこととは夢にも思わず誇らしげに奔走するチャーリーとジョアンナ・委員長らの,如何にもアメリカ人らしい独善的暴走が描かれる.
フィリップ・シーモア・ホフマン演ずる冷めたCIAエージェントの,「人間万事塞翁が馬」の箴言の繰り返しが印象的.
ジュリア・ロバーツは年を取りましたね!(映画ではビキニ姿も披露しているけど),これからはこういう否定的な役柄が増えていくんでしょうか.
映画全体はコメディ調とシリアス調が中途半端に混ざっていてノリがもう一つ.
ガストの報告と議員がヤクで追究されるのを防ごうという美女軍団との打合せが,入れ替わり立ち替わり行われる中盤のどたばたが可笑しかった.全編このムードで行ったら良かったのに.
★★★☆(★5個が満点)
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