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2009/05/01

独断的映画感想文:チーム・バチスタの栄光

日記:2009年4月某日
映画「チーム・バチスタの栄光」を見る.2_2
2008年.中村義洋.
出演:竹内結子(田口公子),阿部寛(白鳥圭輔),吉川晃司(桐生恭一),池内博之(鳴海涼),玉山鉄二(酒井利樹),井川遥(大友直美),田口浩正(羽場貴之),田中直樹(氷室貢一郎),佐野史郎(垣谷雄次).
原作はミステリの大賞を受賞したベストセラーだが,未読.但しこの脚本は原作とはほど遠いものの様だ.
拡張型心筋症の手術バチスタ術は高難度の手術.
この手術を26回連続で成功させた外科医桐生率いるチーム・バチスタ.しかしその後3回連続して失敗してしまう.
病院長高階は,内部調査を心療内科医の田口に命じ,田口は手術の立ち合い・スタッフへのインタビューを開始する.
さしたる原因も見いだせず,原因不明と報告をまとめかけたとき,厚生労働省の切れ者・白鳥が乗り込んできて….1_2
この映画は(というのもおこがましい.まあ大スクリーンで見る土曜サスペンス劇場といったところだが),かなりむちゃくちゃである.
例えば,心療内科医田口が何故この調査に選ばれたのか,何の説明もなく何の理由も見いだし難い.この手の調査に能力がある訳でも経験がある訳でもなさそうである.
スタッフの看護師大友は,およそ心臓手術に立ち会う能力があるとは到底思えない未熟者である.何がチーム・バチスタか.3
またミステリと言いながら(言ってないのか?),最後に犯人が明かされるまでそれを示唆する様な事実や伏線は全く提示されない.観客は突然示される犯人とその根拠にただ呆然とするしかない.
この映画はひたすら竹内結子と阿部寛の演技を楽しめばよい映画である.吉川晃司もまあまあ.
ココリコ田中ははまり役ではあるが,お笑い芸人が映画に出るのは原則嫌いである,悪しからず.
原作が果たしてどんなものなのか,逆に読みたくなった.
★☆(★5個が満点)
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