独断的映画感想文:ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
日記:2009年6月某日
映画「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」を見る.
2008年.監督:アンドリュー・アダムソン.
出演:ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペベンシー),スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペベンシー),ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペベンシー),アナ・ポップルウェル(スーザン・ペベンシー),ベン・バーンズ(カスピアン王子),ピーター・ディンクレイジ(トランプキン),ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(グロゼール),セルジオ・カステリット(ミラース),ワーウィック・デイヴィス(ニカブリク).
4人の「伝説の王」がナルニア国を離れて1300年(だそうである),ナルニア国は好戦的なテルマール人に支配され,生き残りの民は森に逃れた.
テルマールの王子カスピアンは,叔父の国王に男子が産まれ命を狙われる.家庭教師の博士の導きで森に逃げるが,追い詰められた王子は言い伝えの角笛を吹き鳴らすのであった….
この角笛に導かれ再びナルニア国にやってきたペベンシーの4兄弟が,カスピアン王子と共にテルマールの軍勢を倒し,ナルニアに平和を回復するまでの物語.
子ども向けファンタジーだが150分の長編.
CGの出来は良いし波瀾万丈の物語も息をつかせない.動物たちのキャラクターも素敵だ.前作より明らかに成長した(特にエドマンドとルーシー)兄弟を見るのも楽しい.
しかしあくまでも子ども向けという感じ,大人のおじさんにはいろいろ湧いてくる疑問もある.
確かに血生臭いシーンはないけど,前半無謀に攻め込んで逃げ遅れ,殲滅されてしまうナルニア国軍の軍勢の無念さはどうなるのか.遺族達はどういう思いをするのか.
ミラースに忠誠を誓って万歳を叫ぶ人々と,そのすぐあとにカスピアン王子と4人の伝説の王の勝利に歓呼の声を送る人々とはどう違うのか.
4人が帰っていく先は第2次大戦中のロンドンであるが,それにしては戦争の影などどこにもなさそうではないか.
そんなこと子ども映画相手に言ってもしょうがないか.
★★★(★5個が満点)
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