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2009/07/09

独断的映画感想文:レスラー

日記:2009年7月某日
映画「レスラー」を見る.4_2
2008年.監督:ダーレン・アロノフスキー.
出演:ミッキー・ローク(ランディ・ロビンソン),マリサ・トメイ(キャシディ),エヴァン・レイチェル・ウッド(ステファニー),マーク・マーゴリス,トッド・バリー.
20年前に絶頂期にあったプロレスラー・ランディ.今も小規模な小屋で試合をやってはスーパーの倉庫係でバイトして糊口をしのぐ.
身体はがたがただが,試合では手を抜かず,鉄条網やガラス釘カッターなどの凶器で血だらけになりながら,コーナーポストからダイブする決め技で客を熱狂させる.2
ところがある日,壮絶な試合後控え室で意識を失ってしまったランディ,気がつくと病院のベッドの上,心臓発作を起こして冠動脈のバイパス手術を受けたのだ.医者からはプロレスは無理と引導を渡され退院.
無頼の生活の末に大学生の娘とは義絶状態だったが,馴染みの店のストリッパー・キャシディの助言でプレゼントを持って行き,何とか心を開いて貰う.
バイトをしていたスーパーも正職員で雇ってくれた.キャシディも彼を好いていてくれているようだ.ランディの引退生活は軌道に乗るかと思われたのだが….1
あの甘いマスクで80年代人気絶頂だったミッキー・ロークが,肉体改造してカムバックした久々の主演映画.やさぐれの老レスラーをこの人が演じると何とも切ない.
物語は詰めの甘いところが随所に見られるが(父親を嫌い抜いていた娘が,コートとセーターで機嫌直しちゃうなんて),そんなことはどうでも良いのだ.
終盤スーパーの店内で血だらけの姿で泣き叫ぶランディの姿,その大いなる悲しみに胸が詰まる.
最後に臨んだ試合のマイクパフォーマンスにも涙を禁じ得ない.3
これは映画への共感も勿論あるが,それと同時に人生に不器用な大男に対する共感でもあり,ミッキー・ロークという個人の人生に対する思いでもある.
「シン・シティ」や「ドミノ」での存在感は別のミッキー・ロークだった.
ランディはあの80年代のミッキー・ロークが今に至った姿を示しているのだ.そこに感動を覚えるのである.そういう意味で,一見の価値有り.★★★★(★5個が満点)
蛇足:ストリッパー役のマリサ・トメイが御年44歳だというのも吃驚.こちらも一見の価値有り(失礼).
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☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2008年アメリカ映画 監督ダーレン・アロノフスキー ネタバレあり [続きを読む]

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