独断的映画感想文:ランボー 最後の戦場
日記:2009年7月某日
映画「ランボー 最後の戦場」を見る.
2008年.監督:シルヴェスター・スタローン.
出演:シルヴェスター・スタローン(ジョン・ランボー),ジュリー・ベンツ(サラ・ミラー),ポール・シュルツ(マイケル・バーネット医師),マシュー・マースデン(スクール・ボーイ),グレアム・マクタヴィッシュ(ルイス),レイ・ガイエゴス(ディアス),ティム・カン(エン・ジョー),ジェイク・ラ・ボッツ(リース).
映画の冒頭,ミャンマーのキリスト教系少数民族・カレン族への軍による殺戮が描かれる.
村ごと襲い,ジェノサイドと思われるような徹底した殲滅,面白半分に村人を殺していく.
ランボーはタイ北部の川沿いに住み,毒蛇を捕り魚を捕って暮らしている.
ある日アメリカからキリスト教団体のボランティアが来て,カレン族救援のため水路で自分たちをミャンマーまで運んでくれる様依頼する.ランボーは断るが,一行のうちの女性サラの真摯な依頼に動かされ,彼らをボートで目的地まで運ぶ.
その途中海賊に遭遇しサラが略奪されようとしたため,ランボーは襲ってきた全員を射殺するが,一行はランボーのその行為を非難して陸路を去っていく.
ところがこの一行が入った村はミャンマー軍に襲われ全滅,生き残ったサラ達は軍の基地に連行され監禁される.キリスト教団体は救援のため傭兵を雇い,ランボーに輸送を依頼,ランボーは彼らを乗せてサラ達の救援に乗り出すが….
ランボーの第4作は凄まじい殺戮シーンが全編の半分を占める(と言っても全体の長さは1時間半に満たないが),しかもそのシーンは首が飛び手足がもげ血しぶきがあふれる凄惨なもの.
物語は単純で,ランボーが傭兵達を掌握して救援を成功させるということに尽きる.
「殺人」を否定するキリスト教団体のボランティアの姿勢への批判も示されるが,それは味付け程度.とにかく戦闘シーンの酷さに圧倒される.
この映画はランボーの帰郷というエピローグの長いシーンで癒やされるのだが,それは第1作以来のこのジョン・ランボーという比類無いキャラクターへの愛着があるからで,この映画のみであれば評価は微妙なところ.
★★★(★5個が満点)
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