« 独断的映画感想文:スプリングフィールド銃 | トップページ | 独断的映画感想文:続・夕陽のガンマン »

2009/11/23

独断的映画感想文:少年メリケンサック

日記:2009年11月某日
映画「少年メリケンサック」を見る.0
2008年.監督,脚本:宮藤官九郎.
出演:宮崎あおい(栗田かんな),木村祐一(ハルオ(Gt.)),勝地涼(マサル),田口トモロヲ(ジミー(Vo.)),三宅弘城(ヤング(Dr.)),峯田和伸(青春時代のジミー(銀杏BOYZ)),ピエール瀧(金子欣二),佐藤智仁(青春時代のアキオ),波岡一喜(青春時代のハルオ),石田法嗣(青春時代のヤング),田辺誠一(TELYA),哀川翔(かんなの父),烏丸せつこ(美保),犬塚弘(作並厳),中村敦夫(TV局の司会者),ユースケ・サンタマリア(時田(メイプルレコード社長)),佐藤浩市(アキオ(Ba.)).
レコード会社の契約社員栗田かんなは,Web上で発見したパンクバンド「少年メリケンサック」の動画に惹かれ,彼らのスカウトに乗り出す.7
自社サイトに載せられた彼らの動画には10万のアクセスが殺到,かんなは勇躍メンバーを訪れるが,何と動画は25年前のもので彼らは50歳のおじさん達だった.
しかもヴォーカルは解散コンサートでの怪我が元で喋れず立てずの有様,ギターとベースは兄弟同士なのに因縁があるらしく,酪農を継いでいる弟を訪ねたら牛糞を投げつけられる始末,ドラムスは切れ痔で座ってドラムを叩けないと言う.
ぶち切れながらも既に組まれてしまったツアースケジュールを必死でこなそうというかんなだが,バンドの出来は酷く学芸会レベルにも達しない有様,絶望的な気分で実家のバンにバンドを乗せてツアーを続けるかんなだったが…・5
ギャグ満載のクドカンワールドを豪華キャストで盛り上げっというところだが,良かったのは宮崎あおいだけ(独断と偏見).
どうも親父バンドはお疲れ調で乗りは今ひとつ.そもそもバンドものなのに話が複雑すぎる.
金子欽二(ピエール瀧)の存在と長広舌などうっとうしいだけ,25年前の確執と謎解きなど面倒くさいだけである.
バンドものの話はストレートに限る.
といってそのバンドの演奏がこのざまではどうしようもない.最初の頃の小学生以下の目を覆うような惨状は別としても,その後バンドとして様になった(それがどうしてそうなったは重要だと思うのだが,理由は全く不明)段階での演奏も耳を覆うような酷さで,音楽映画としてそもそも成り立たせようという意志が感じられない.4
音楽ものに寛容な僕でも,これは受け容れ難い.「篤姫」を収録しながら頑張っていたあおいちゃんが健気である.
★☆(★5個が満点)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ


« 独断的映画感想文:スプリングフィールド銃 | トップページ | 独断的映画感想文:続・夕陽のガンマン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 独断的映画感想文:少年メリケンサック:

« 独断的映画感想文:スプリングフィールド銃 | トップページ | 独断的映画感想文:続・夕陽のガンマン »