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2010/01/11

独断的映画感想文:チェイサー

日記:2010年1月某日
映画「チェイサー」を見る.1
2008年.監督:ナ・ホンジン.
出演:キム・ユンソク(ジュンホ),ハ・ジョンウ(ヨンミン),ソ・ヨンヒ(ミジン),チョン・インギ(イ刑事),パク・ヒョジュ(オ刑事),キム・ユジョン(ミジンの娘),ク・ヌボン(ジュンホの子分).
冒頭,街を流す若い女性の運転する外車.その車が乗り込んだ男の指示でとある住宅地に駐車,男女は姿を消す.
デリヘル嬢の元締めジュンホは,最近手持ちの女性の失踪に悩まされている.
売り飛ばされたのではないか,と疑うジュンホは,外車の女を呼び出した男の携帯番号をブラックリストに載せ待ち受ける.その番号からかかった電話に,ジュンホは子持ちの女ミジンを差し向け,バスルームから住所を知らせる様指示する.2
ミジンは男ヨンミンに古い住宅に連れ込まれ,バスルームから電話を試みるが携帯は通じない.ミジンは縛り上げられ,ヨンミンが金槌とのみを持ってミジンに迫る….
その後ジュンホの必死の捜索で補足されたヨンミンは警察に突き出され,ヨンミンは何と女を殺したとの自白をするが,その殺害場所はがんとして吐かず,証拠も無いまま検察の判断でヨンミンは釈放される.釈放後ヨンミンは更に尾行をまいて恐るべき犯罪に走る….
韓国で実際に起こった猟奇連続殺人事件を題材とした映画.
以前は刑事で今は冴えないデリヘル元締めのジュンホが,無能で腐敗した警察を尻目に身を挺してミジンの救出のため死力を尽くす.3
何故ジュンホがそこまで戦うのかは特に説明はないが,ミジンには7歳の娘がいて,それがまたいたいけで,ジュンホと行動を共にするのだ.
映画は緊張感が維持され,暗い色調やスピード感あふれる描写で観客の目を奪う.ジュンホの破天荒な活動も見るものの手に汗を握らせる.映画としては十分だ.
しかしこの映画,好きにはなれない.5
この映画の結末はあまりに悲惨で救いが無く,見終わった後のカタルシスは何もない.
その点では「ノー・カントリー」にやや似ているが,「ノー・カントリー」の場合は,殺し屋は使命によりあたかも運命そのものの様に殺人を実行したのだ.この映画では犯人は只の変質者だ.抵抗むなしくこの変質者に殺される被害者の無念は,想像するに余りある.
この悲惨な結末が映画にとって必要だという主張は理解はできるが,個人的には受け容れ難い,要するに好きになれない.
このような韓国映画に対する感想は,「オールド・ボーイ」の時にも書いた.こういうスタンスが,僕と韓国映画の関係の現状なのであろう.
★★☆(★5個が満点)
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