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2010/01/23

追悼:浅川マキ

日記:2010年1月某日03
浅川マキのファンかというと,実際は69年から70年代前半にかけて彼女の音楽を愛聴していただけで,ライブに行ったこともない.
考えてみれば,テレビでも彼女を見たことはないので,動く彼女の映像は見たことがない.僕の知っているのは,その音楽と黒い服を着た浅川マキの写真だけである.
浅川マキを聴くということは,大学に入り先輩から教わって酒とタバコを覚えたことと,殆ど同じ系列の上にあった.その音楽の強烈な印象と独特な優しい声に僕は心を奪われた.
特に彼女を好きだった友人が持っていた擦り切れた「浅川マキⅡ」と「浅川マキ ライブ」のレコードをコピーして,そのコピーしたオープンリールのテープから更にカセットテープにコピーして,今手元にはそのぼろぼろになった音源があるだけだ.
彼女はその後実験的なジャズナンバーを近藤等則らとアルバムに吹き込んでいるが,それらのナンバーよりはやはり初期のブルース調のナンバーが僕は好きだ.
近藤さんといえば母校の先輩で,僕は入学直後の新歓で,軽音ジャズのエースだった近藤さんがトランペットで「ウォーターメロンマン」を吹いた姿を,今も鮮明に覚えている.講堂のステージの中央で青いスポットライトを浴び,スリムのGパンにTシャツ姿で熱演していた近藤さんは素晴らしかった.
その同じ講堂で後に,浅川マキが泉谷しげるをゲストに歌った「難破ブルース」が「ダークネスⅠ」に収録されているが,このライブ演奏のくつろいだ雰囲気は好きである.特にギターの下手な泉谷がとんでもない音を出して暖かい失笑を買っているところなど,かけがえのない値打ちがある.
そういうライブの雰囲気を伝えて,かつ音楽的にも最も素敵なのは,「浅川マキⅡ」のラスト,新宿花園神社収録の「朝日のあたる家」だろう.
冒頭の雑踏の騒音の中で,マキの声が「ひどいねぇ」と聞こえるところなど嬉しくなってしまう.
また「浅川マキ ライブ」の「ギャスリン・アレイ」終了直後のマキが「つのだひろ!」と共演者を次々に紹介していく高揚した声も懐かしい.05
1月19日の朝刊で,17日のライブ公演前に亡くなったことを知った.67歳だった.
浅川マキが元気でまだ歌い続けていたということは,凄いことではあるが,一方でそれは当然のような気もしていた.それは,動く彼女の映像を見たことがない僕の,一方的な思いこみではあったろうが.
ご冥福をお祈りします.


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コメント

こんにちは。はじめまして、チョウと申します。演劇公演のことですが、私も情報を一つご提供いたします。
米国神韻芸術団は2010年3月に4度目来日公演、詳細はホームページをご参考ください。http://www.ticket-online.jp/home/
2010年日本公演スケジュールはこちら:http://www.ticket-online.jp/home/index.php?main_page=page&id=3
有名人から2009年日本公演への評価:
http://www.epochtimes.jp/jp/spcl_shenyun_1.html
作詞家・東海林良氏(日本音楽著作権協会会員)の絶賛
世界的チェロ奏者で作曲家でもある平井丈一朗氏の称賛
演技派俳優・村田雄浩氏の評価
日本映画ビジュアルエフェクト(VFX)クリエーターの第一人者・柳川瀬雅英氏の評価
人間国宝の善竹十郎氏の評価
デヴィ夫人の評価
等など

投稿: tyou | 2010/01/23 10:35

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