独断的映画感想文:ハリー・ポッターと謎のプリンス
日記:2010年4月某日
映画「ハリー・ポッターと謎のプリンス」を見る.
2008年.監督:デヴィッド・イェーツ.
出演:ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター),ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー),エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー),ジム・ブロードベント(ホラス・スラグホーン),ヘレナ・ボナム=カーター(べラトリックス・レストレンジ),ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド),ワーウィック・デイヴィス(フィリウス・フリットウィック),マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア),アラン・リックマン(セブルス・スネイプ),マギー・スミス(ミネルバ・マクゴナガル),ティモシー・スポール(ピーター・ペティグリュー),デヴィッド・シューリス(リーマス・ルーピン),ジュリー・ウォルターズ(ウィーズリー夫人),ボニー・ライト(ジニー・ウィーズリー),マーク・ウィリアムズ(アーサー・ウィーズリー),ジェシー・ケイヴ(ラベンダー・ブラウン).トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ),フレディ・ストローマ(コーマック・マクラーゲン).
ハリー・ポッター・シリーズの第6作.主人公3人はいずれもすっかり大人になった.
ロンはほれ薬のためか判らぬが,次々に女生徒と付き合い,ロンに思いを寄せるハーマイオニーは気が気ではない.
一方ハリーはロンの妹ジニーとどうも思い合っているらしいが,本人はいっこうに行動を起こさず回りをやきもきさせる.
他方ホグワーツ魔法学校のダンブルドア校長は,闇の帝王ヴォルデモートの圧力に抗するため,ハリーと共に防御の策を巡らすのだった….
夢の様な魔法の世界が楽しかったホグワーツも暗澹とした雰囲気に包まれ,遂にダンブルドアに魔の手が迫るが,その犯人は意外な人物である.
謎は深まり危機は高まるが,この映画では何も解決せず,全ては次回作に先送りされる.
それにしては154分の長尺はいささかしんどい.
しかし魔法使いも大人になるのだ.3人の「思春期」ぶりを見ていると,そういう思いがしみじみとする.
この映画では不思議なことに,闇の世界に身を置こうとしているドラコの苦悩に共感できた.彼の悩みが恐らく登場人物の中で一番厳しいものだからであろうか?
過去の作品では単なる嫌みな美少年だったドラコの今後の運命を思うと,次回作での解決を祈らずにはいられない.
★★★☆(★5個が満点)
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