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2010/04/25

独断的映画感想文:マイ・ライフ、マイ・ファミリー

日記:2010年4月某日
映画「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」を見る.1_2
2007年.監督:タマラ・ジェンキンス.
出演:ローラ・リニー(ウェンディ・サヴェージ),フィリップ・シーモア・ホフマン(ジョン・サヴェージ),フィリップ・ボスコ(レニー・サヴェージ),ピーター・フリードマン(ラリー),デヴィッド・ザヤス(エドゥアルド),ベンガ・アキナベ(ジミー).
40過ぎでバツイチ,現在ポーランド人と恋人関係のジョンは演劇分野の大学教授,一方その妹ウェンディは,派遣社員をしながら戯曲を書いては助成金を求めて財団に手紙を出している,未婚の39歳.3_3
ニューヨークに住む彼らのもとに,アリゾナで暮らしている父親の愛人が急死,本人は認知症だとの連絡が来る.
父を引き取らざるを得なくなった二人だが,父親は子供時代の彼らに暴力的で,大人になってからはずっと疎遠だった.ニューヨーク近郊の老人ホームを見つけて父親を入所させるが,ウェンディは父をもっと良い施設に入れられなかったことを苦にするのだった….
あまり多くを語らない映画で,父が暴力的だったことも母が彼らを捨てて家出したことも,間接的にしか語られない.2_3
認知症の父親を引き取り看取るという以外には何も起こらない、ドラマチックではない地味なストーリーだが,まあこれだけで一般人には大変な出来事.
演じている役者が達者なので映画の緊張感が保たれ退屈しない.
この物語の中で二人が(特にウェンディが)成長し,自分の人生を切り開いていく力をつけていくのが見て取れ,そこが印象的であった.4_2
最後のシーン,ジョギングするウェンディの後ろからついて走ってくるのは?
映画の全体をさらっていったのはこのシーンでしょうね.いろいろな出来事がこのように総括されたのかという感銘を受けるシーンでした.
★★★☆(★5個が満点)
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