独断的映画感想文:96時間
日記:2010年6月某日
映画「96時間」を見る.
2008年.監督:ピエール・モレル.
出演:リーアム・ニーソン(ブライアン),マギー・グレイス(キム),リーランド・オーサー(サム),ジョン・グライス(ケイシー),デヴィッド・ウォーショフスキー(バーニー),ケイティ・キャシディ(アマンダ),ホリー・ヴァランス(シーラ),ファムケ・ヤンセン(レノーア).
リュック・ベッソン製作のアクション映画.
ネタバレあります,注意!.
ブライアンは引退した情報部員,妻とは離婚し,妻子は大金持ちの新しい夫と共に暮らす.
溺愛している娘キムが,友人と美術館巡りのためパリ旅行に行く為,親権者の同意を求めてくるが,ブライアンは危険だとして承知しない.
キムは落胆し元妻には激しく非難される始末,やむなくブライアンは自分直通の携帯を持たせることを条件に同意する.
ところがキム達がパリに着くや,ホテルは男達に襲われ,キムはブライアンと携帯で話している最中に拉致されてしまう.キムの残した手掛かりから,彼女たちは東欧系の売春組織の手で96時間以内に売買され,それ以降は取り戻すことはできないと判明.ブライアンは直ちにパリに急行しキムの探索に当たるが….
「96時間」というこの93分の映画は,ノンストップアクションの好編,観客はあれよあれよという間に大団円を迎えるだろう.
とにかくブライアン父さんが強いのなんの,おまけに頭も良いし情報部員のテクニック満載.
その父さんがぶち切れまくって悪党達を相手に築く潰れた車の山!死体の山!!建物は廃墟と化し街は火の海となる.
最後にはフランス情報部の大立て者とも事を構え,よくまあフランスから無事に戻ってこれたと呆れるばかりである.
ブライアンのあまりの無法ぶりはいっそ気持ちが良いが,共感はできない.
その点ではヒーローのぶち切れと共感して感情浄化作用を味わえた,昔のヤクザ映画とは似て非なるものだろう.
それでもとにかく凄まじいテンポで突っ走るこの映画に,最後まで持って行かれることは請け合いである.
★★★☆(★5個が満点)
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