独断的映画感想文:シャーロック・ホームズ
日記:2010年8月某日
映画「シャーロック・ホームズ」を見る.
2009年.監督:ガイ・リッチー.
出演:ロバート・ダウニー・Jr(シャーロック・ホームズ),ジュード・ロウ(ジョン・ワトソン),レイチェル・マクアダムス(アイリーン・アドラー),マーク・ストロング(ブラックウッド卿),ケリー・ライリー(メアリー),エディ・マーサン(レストレード警部),ジェームズ・フォックス,ハンス・マシソン,ウィリアム・ホープ,ブロナー・ギャラガー,ジェラルディン・ジェームズ,ロバート・メイレット.
次々と美女が拉致されては殺される連続事件が発生.シャーロック・ホームズは犯人を突きとめ,まさに美女を儀式で殺そうとしている現場を押さえ,犯人・ブラックウッド卿をスコットランド・ヤードに引き渡す.
ブラックウッド卿は,自分の復活を予言して刑場で死刑を執行されたのだった.
ところが,ブラックウッド卿が本当に復活したとの噂が流れ,ホームズは再度対決すべく,相棒ワトソン博士と共に立ち上がる….
このホームズは「名探偵:シャーロック・ホームズ」とは似て非なる人物,観客は以下に述べるこのホームズを受け容れる自信がなければ,この映画を見ない方が宜しい.
このホームズは観察力に優れ記憶力もあり論理的思考が得意である.
しかしその考察には配慮を欠き(ワトソン博士の恋人メアリーが以前婚約指輪をしていたことを見抜き,そこからメアリーが医師であるワトソン博士に乗り換えたと結論づけたのだが,事実はメアリーは恋人に死別したのであった),また捜査を実行するにあたり倫理的観点を無視する.
彼は思索派ではなく饒舌すぎるほどのお喋りである.また肉体派・アクション派であり,街の無頼を相手にするボクサーでもある.
午前3時に人の迷惑顧みずバイオリンを弾き,親友ワトソンの犬を実験材料にしてしまい,実験による失火も起こす.
彼が捜査に赴くや,ドアの錠は無断で破り,家屋は炎上し,工場は爆発する.造船所の船は完成前に撃沈され,工事中の橋は破壊される.
こういうホームズでも構わないという観客はお好きにどうぞ.僕は願い下げである.
ワトソン博士はまともで(ジュード・ロー,渡辺謙と似ているので好きです)いい奴なのだが.
シリーズ化する意図満々であるが,二度と見たくない.
★(★5個が満点)
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