独断的映画感想文:スタスキー&ハッチ
日記:2010年11月某日
映画「スタスキー&ハッチ」を見る.
監督:トッド・フィリップス.
出演:ベン・スティラー(デヴィッド・スタスキー),オーウェン・ウィルソン(ケン・ハッチンソン),スヌープ・ドッグ(ハギー・ベア),フレッド・ウィリアムソン(ドビー主任),ヴィンス・ヴォーン(リース・フェルドマン),ジュリエット・ルイス(キティ),ジェイソン・ベイトマン(ケビン),エイミー・スマート(ホリー),カーメン・エレクトラ(ステイシー).
70年代の人気TVドラマの映画版コメディ.
規律と規則を守り過ぎて融通の利かない困ったチャン刑事スタスキーと,調子が良すぎて裏商売に熱心な外れた刑事ハッチは,両名とも署長の頭痛の種.
署長はこの2人にコンビを組ませることにする.二人は不審な水死体の事件を担当するが….
融通の利かない割には決断力に富んだ大アホのスタスキーは失敗に失敗を重ね,とんでもないいい加減な男に見えたハッチが結構常識を働かせてフォローに回るという,まあ結局警察を馬鹿にしているんでしょうね,これは.
元のTVシリーズは派手なカーアクションと意外な硬派のスタンスが特徴だったらしいが,本作は思いっきり脱力系のお馬鹿映画と思って見ていれば宜しい.
監督はあの怪作「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」の原案提供者だそうで,この映画にもどこか似た印象が感じられる.
映画の最後にTVオリジナルのスタスキーとハッチが(もういい年です.写真の中央が彼ら,両脇が本作の2人))出てくるが,この人達も浮かない顔つきだ.
「撮影裏話」と称するボーナスビデオで,ほぼ全登場人物が「俺は天才だが他の奴らは馬鹿ばっかりだ」という趣旨のことを言い合っているのも,面白い.
この映画,単体でも結構面白いと思うのだが,何故劇場未公開だったのだろう?警察を馬鹿にしすぎたせいだろうか?
★★★☆(★5個が満点)
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