独断的映画感想文:レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
日記:2010年12月某日
映画「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」を見る.
1994年.監督:エドワード・ズウィック.
出演:ブラッド・ピット(トリスタン),アンソニー・ホプキンス(ウィリアム・ラドロー),エイダン・クイン(アルフレッド),ジュリア・オーモンド(スザンナ),ヘンリー・トーマス,カリーナ・ロンバード,ゴードン・トゥートゥーシス,クリスティナ・ピックルズ,ポール・デスモンド,タントゥー・カーディナル,セクワン・オウガー.
20世紀初頭のモンタナを舞台にした家族の,一大叙事詩.
騎兵隊大佐のウィリアム・ラドローは,政府のネイティブ・アメリカン政策に嫌気がさし,退役して配下のネイティブ・アメリカン,スタッブと共にモンタナの山奥に牧場を開く.
3人の子をもうけるが妻はモンタナの冬を嫌って別居した.
次男のトリスタンはスタッブになつき,ネイティブ・アメリカンの暮らしを身につけ成長する.
兄二人は末弟のサミュエルを溺愛したが,成長したサミュエルは大学でスザンナと出会い,婚約して実家に共に帰る.ところが折しも勃発した大戦に,サミュエルは強硬に志願を主張,これに引きずられるように長兄アルフレッドもトリスタンも共に出征し,スザンナは大佐と共にモンタナに残った.
前線で偵察を志願したサミュエルは敵中に孤立,救援に駆けつけたトリスタンの目前で戦死する.
負傷したアルフレッドは帰還したが,トリスタンは退役後も長く放浪し,遅れて戻った.サミュエルの墓前で弟を思って泣くトリスタンと慰めるスザンナ,その夜二人は結ばれる….
スザンナを巡るアルフレッドとトリスタンの確執,ネイティブ・アメリカンへの差別,街を牛耳るギャングとラドロー家の争闘の織りなす複雑な物語が,モンタナの美しい自然のもとタペストリのように繰り広げられる.
それにしてもブラッド・ピット演じる自然児トリスタンの魅力的なことといったらどうだろう.
トリスタンの荒ぶる魂は周囲の人々の運命を容赦なく変え,愛憎の渦を巻き起こす.それなのにその人々の誰もがトリスタンに惜しみない愛を捧げるのだ.31歳と若いブラッド・ピットの魅力が素晴らしい.
俳優はキャスティングも良く皆好演.
とにかく大画面に広がるモンタナの山々,広い空,広大な草原は圧倒的な迫力,巨匠ジェームズ・ホーナーの音楽も素晴らしい.
とかく3人兄弟というのは難しいものである.そして次男が3人のうちの台風の目であることも.その次男である僕が言うのだから間違いはない.
素晴らしい映画,必見の価値有り.
★★★★☆(★5個が満点)
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コメント
お久し振りです。
映画、見てないですけど、というか、映画自体、長いこと見てないのは、田舎住まいのせいかな。映画館、ないですから近くに。
次男が台風の目、ってことないんじゃないかな。次男が間でなんとか調整してるっていう印象が強いですよ。大人になっても、子供の頃の印象の通り。変らない。
投稿: kouchan | 2010/12/13 23:40