独断的映画感想文:サヨナライツカ
日記:2011年1月某日
映画「サヨナライツカ」を見る.
2009年.監督:イ・ジェハン.
原作:辻仁成.出演:中山美穂(真中沓子),西島秀俊(東垣内豊),石田ゆり子(尋末光子),加藤雅也(桜田善次郎),マギー(木下恒久).
辻仁成の作品は読んだことがない.読まず嫌いだが,女優と結婚しては別れるというこの作家の印象は良くない.
というわけで余り期待しないで見たこの映画だが,その割には良かったという感じ.
航空会社に勤める豊は育ちの良く従順な女性光子と婚約中,彼女をおいてバンコクに赴任する.
バンコクで優秀な業績を上げ絶好調の豊は,親友恒久の紹介で沓子と出会うが,彼女は突然豊のアパートを訪れ関係を迫った….
映画は,体だけの関係と割り切っていた筈の二人が思わぬ愛の深みにはまる前半と,25年後の思いがけぬ決着を描く後半とで構成される.
前半は良くある展開ではあるがそれなりに面白く,バンコクを舞台とした恋愛の進展と終局も楽しめる.
後半はどうも話が分かり難い上,西島秀俊以下の老けメークと老け演技が全く様になっていないので,興醒めであった.
俳優の演技では,中山美穂のほとんど肉体を見せないが扇情的な濡れ場と,西島秀俊の肉体美を誇示するシーンの多用が,印象に残った.
スタイリッシュな恋愛映画という位置づけのようだが,見たこちらはそういうものと縁がないのでそれほどピンと来なかったいうことかも知れない.
★★★(★5こが満点)
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