« 独断的映画感想文:悲情城市 | トップページ | 独断的映画感想文:必死剣 鳥刺し »

2011/01/23

独断的映画感想文:オーケストラ!

日記:2011年1月某日
映画「オーケストラ!」を見る.3
2009年.監督:ラデュ・ミヘイレアニュ.
出演:アレクセイ・グシュコフ(アンドレイ・フィリポフ),メラニー・ロラン(アンヌ=マリー・ジャケ),フランソワ・ベルレアン(オリヴィエ・デュプレシス),ミュウ=ミュウ(ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール),ドミトリー・ナザロフ(サシャ・グロスマン),ヴァレリー・バリノフ(イヴァン・ガヴリーロフ),アンナ・カメンコヴァ(イリーナ・フィリポヴナ),リオネル・アベランスキ(ジャン=ポール・カレル),アレクサンドル・コミサロフ(ヴィクトール・ヴィキッチ),ラムジー・ベディア(“トゥル・ノルマン”のオーナー).
ボリショイ・オーケストラのかっての指揮者フィリポフは,ブレジネフ政権時代に,ユダヤ人演奏者の共産党による排撃に反対したかどで指揮者をクビになり,以来30年間劇場の掃除夫をしている.
ある日劇団幹部の部屋を深夜掃除していると,パリのシャンテ劇場から演奏依頼のファクシミリが舞い込む.
これを千載一遇のチャンスと,フィリポフは旧共産党幹部でフランス語堪能のイヴァンを巻き込み出演契約をまとめてしまう.2
一方フィリポフは同じくクビになって他の職業に就いている旧演奏家を呼び集め,偽ボリショイ・オーケストラを編成し,旅券を偽造してパリに乗り込む.
ところが前金を握った団員はパリ市中に散りそれぞれの小商いに精を出す始末,リハーサルの会場に来たのはたった2名.リハーサルは流れ,フランスの新進ヴァイオリニスト・アンヌは呆気にとられるが….
前半はフィリポフの超真面目な取り組みとはアンバランスな,生活力ある旧団員達を巡るこってこてのコメディ.
後半,客演ソリストのアンヌ=マリー・ジャケの生い立ちと絡んで感動のラストへのお膳立てが始まるが,それでもリハーサルは流れるし,フィリポフは飲み過ぎて醜態を演じるし,楽団員は本番開始直前まで揃わないし(曲がりなりにも揃ったのが『奇跡』の第1歩).
30年ぶりにオケとして音を出すのがシャンテ劇場の本番で,というのはなんぼ「奇跡です」と言っても受け容れがたいものがある.1
とにかくあまりの無茶振りに,感動するところまでは行かなかった.
メラニー・ロラン(「イングロリアス・バスターズ」)の美貌は文句ないが,その演奏(の演技)は今ひとつ.音楽の良さで感動させる,というところまでの演奏シーンとは,残念ながら思えない.
★★★(★5個が満点)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ


« 独断的映画感想文:悲情城市 | トップページ | 独断的映画感想文:必死剣 鳥刺し »

コメント

ほんやら堂さん

 ずいぶんご無沙汰しておりました。短いものですが、今年最初のレビューを書きましたので、久々にTBを送りました。
 確かに無茶な展開ですが、僕は結構楽しめました。もっとも、このところ評価がどんどん甘くなっていると自分でも思うのですが。
 今年は短くても何とか独立したレビューを書けるよう努力しようと思っています。
 またよろしくお願いいたします。

投稿: ゴブリン | 2011/02/07 00:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46943/50668730

この記事へのトラックバック一覧です: 独断的映画感想文:オーケストラ!:

« 独断的映画感想文:悲情城市 | トップページ | 独断的映画感想文:必死剣 鳥刺し »