独断的映画感想文:モンタナの風に抱かれて
日記:2011年3月某日
映画「モンタナの風に抱かれて」を見る.
1998年.監督:ロバート・レッドフォード.
出演: ロバート・レッドフォード,クリスティン・スコット・トーマス,サム・ニール,ダイアン・ウィースト,スカーレット・ヨハンソン,クリス・クーパー,チェリー・ジョーンズ,タイ・ヒルマン,キャサリン・ボスワース.
ニューヨーク州に住むマクレーン一家.ある冬の日,一人娘のグレースが親友ジュディスと乗馬に出かけ,交通事故に巻き込まれてジュディスは即死,グレースは右足切断,愛馬ピルグリムも重傷を負う.
母親で雑誌編集長のアニーは,グレースとピルグリム双方の治療が必要と直感,モンタナに住むカウボーイ,トム・ブッカーを頼って娘とピルグリムを預けることを決断する….
片脚を失ったグレースと,重傷を負い暴れ馬と化したピルグリムを如何に治療するか,雄大なモンタナの自然をバックに,ゆったりとしたテンポながら緊張感高く進行する物語.
如何にも映画らしい映画で,長尺ながらその魅力は何ものにも代え難い.特に,治療の過程でピルグリムがいったんは広大な草原に逃亡しながら,一日中待ち続けるトムの元に遂に帰ってくるシーン,長い牧場生活の果てにグレースがジュディスを失った事故の経過を遂にトムに打ち明けるシーン等が印象深い.
物語はピルグリムとグレースの再生の過程を,トムとアニーのロマンス(まあアニーには旦那がいるから不倫ということになりますが)を交えて展開していくが,映画の結末は,誰もが受け容れるものとなるだろう.
まだ子役と言っていい年齢(14歳)のスカーレット・ヨハンソンが素晴らしい.
母親役のクリスティン・スコット・トーマスも魅力的.
心が解放され癒やされる映画である.
★★★★(★5個が満点)
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