独断的映画感想文:時をかける少女
日記:2011年4月某日
映画「時をかける少女」を見る.
2010年.監督:谷口正晃.出演:仲里依紗(芳山あかり)、中尾明慶(溝呂木涼太)、安田成美(芳山和子)、勝村政信(浅倉吾朗)、石丸幹二(深町一夫)、青木崇高(ゴテツ(長谷川政道))、石橋杏奈(芳山和子(’74年))、千代将太(浅倉吾朗(’74年))、柄本時生(元宮悟).
筒井康隆原作の名SFを,1983年(オリジナル),1997年(角川春樹 制作・監督・脚本.こんな恐ろしいもの誰が見るか),2006年(アニメ)に続きまたもや映画化.
オリジナルで原田知世ちゃんが演じた芳山和子は今や薬学部の先生.ところが彼女は交通事故に遭い昏睡状態へ.一時目の覚めた彼女は,娘のあかりに過去に行って深町君に自分のピンチを伝えてと言い残し,また昏睡へ.母の作った薬を飲んで過去に向かったあかりだが,72年4月に行くべきところ間違って74年2月に到着.深町君の行方は全く判らない.仕方なくたまたま母校で出会った映画監督志望の溝呂木の下宿に転げ込み,この時代の母・和子に深町君の行方を聞きに行くのだが….
この映画は主演の仲里依紗が素敵.元気でエネルギッシュでさっぱりしていて情が深い.こんな可愛い子にどうして溝呂木その他の男どもはもっと迫らなかったのか,と思うのだが.
映画の構成もちょっと哀しくちょっとロマンチックで,ヒロインの魅力で最後まであっと言う間だった.
でも,あまりにも曖昧な母親の願いに応じ,何故40年前にダイブしたのかは今ひとつ納得がいかない.深町君に助けられなかったら永遠に40年前の子になっていたろうに.
★★★☆
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