独断的映画感想文:ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
日記:2011年4月某日
映画「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」を見る.
2009年.監督:トッド・フィリップス.
出演: ブラッドリー・クーパー(フィル),エド・ヘルムズ(ステュ),ザック・ガリフィナーキス(アラン),ヘザー・グレアム(ジェイド),ジャスティン・バーサ(ダグ).
2日後に結婚式を控えたダグは,悪友2人と義理の弟になるアランと共にラス・ベガスで派手に騒ごうと,義父の愛車クラシック・ベンツを借りて勇躍出発する.
目指すホテルに着いた一行は,ホテルの屋上でアランの持ち込んだ酒でまずは乾杯,夜のベガスに出撃する.
ところが翌朝目が覚めてみると,ホテルのスイーツは荒れ放題,ステュの糸切り歯は抜けてアランのポケットに入っており,部屋には鶏,バスルームには虎,クローゼットには何と赤ん坊が居る上,花婿ダグは行方不明.
全員の記憶が完全に飛んでおり何が起こったかさっぱり判らない.
更に駐車場に停めた筈のベンツは本物のパトカーに変わっている.それに乗ってダグを探しに街に出ると,出先でステュは昨夜ストリッパーと正規の結婚をしたことが判った上,謎の中国人がパトカーを襲ってくる.
さて一体何が起こったのか,花婿の行方は何処…?
ミステリータッチのコメディだが,大傑作.奇想天外な設定,テンポ良く進行する謎の展開と一行の悪戦苦闘に引き込まれ,時間があっという間だ.
更にこの映画の良いところは,この並外れた馬鹿騒ぎに対するある種の免責が用意されていること(ネタばらしになりますが言ってしまうと,アランが最初に皆に飲ませた酒に薬を仕込んでいたのである.アランは酒とヤクに関する危険人物だという前振りもしてある),問題解決のための彼らの取り組みが前向きであること,しかも頑張っても頑張ってもダグの行方が見当もつかないという引っ張り方等であろう.
終わってみればめでたしめでたしの大団円,今の様な心がめげている時には,このような映画が心地良い.
★★★★(★五個が満点)
蛇足ながら,ホテルの部屋に鶏がいた謎が未解決に残ったのは残念.
人気ブログランキングへ
コメント