独断的映画感想文:アンストッパブル
日記:2011年5月某日
映画「アンストッパブル」を見る.
2010年.監督:トニー・スコット.
出演: デンゼル・ワシントン(フランク・バーンズ),クリス・パイン(ウィル・コルソン),ロザリオ・ドーソン(コニー・フーバー),イーサン・サプリー(デューイ),ケヴィン・ダン(ガルビン),ケヴィン・コリガン(ワーナー),ケヴィン・チャップマン(バニー), リュー・テンプル(ネッド),T・J・ミラー(ギリース),ジェシー・シュラム(ダーシー・コルソン),デヴィッド・ウォーショフスキー(スチュワート),ミーガン・タンディ(マヤ),エリザベス・マシス(ニコル).
はじめは些細ないい加減な作業がきっかけで,38両連結の貨物列車が乗務員不在で暴走し始める.大量の燃料と有毒化学物質を積み,転覆したら大惨事になる.
列車は加速して時速100キロを越え,人口密集地にある大カーブに向かって驀進,このままでは脱線転覆は避けられない.
ベテラン機関士と新米車掌コンビが乗り組んだ別の貨物列車は,この暴走列車に遭遇,あわやというところで待避線に滑り込んで正面衝突を免れる.
機関士フランクは貨物車を切り離し,車掌ウィルと共に機関車1台で暴走列車を追いかける.追いついて連結し,ブレーキをかけて暴走を止めようという作戦なのだが….
単純明快なアクション映画,簡単なプロローグからすぐに列車暴走にいたり,後は息つく暇なく手に汗握る怒濤の展開,時の経つのを忘れます.
この映画の良いところはまず鉄道ものという誰しも親しみを持つジャンルであること.
ベテランとニューフェースの鉄道マンが惨事を食い止めヒーローになるなんて格好いいじゃないですか.相手は邪悪な「テロリスト」でもなければ陰謀と裏切りのCIAでもない.ただ人が乗っていないというだけのふつーの列車である.
それから,暴走という事件以外のややこしい要素が不必要に書き込んでいないこと.
ウィルは離婚調停中らしいしフランクは妻を病気でなくしているらしいが,その辺りの事情は,追跡中の機関車の中の会話で明らかになる程度である.
まあ全体としては突っ込みたいところもあるが(例えば,わざと脱線させようという作戦を実施している時に,その線路の回りに警官やメディア,消防士や野次馬がうじゃうじゃいるのはどういう訳だ?最後の決め手になった作戦だって,主人公達の他に考えつく人が誰もいなかったとは信じられないくらいの,当然の作戦だ),あまり気にならないうちに大団円になってしまう.
俳優ではデンゼル・ワシントンが安定して良し.女性運行部長のロザリオ・ドーソンも素敵.
気楽に見られる映画.
★★★☆(★5個が満点)
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