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2011/06/25

番外・独断的歌舞伎感想文:2011年新橋演舞場6月大歌舞伎夜の部

日記:2011年6月某日
新橋演舞場6月大歌舞伎夜の部を見る.Shinbashi201106b_3
演し物は,「一、吹雪峠(ふぶきとうげ)」
直吉(染五郎),助蔵(愛之助),おえん(孝太郎).
こちらは新歌舞伎で台詞劇.
駆け落ちした夫婦が,女の元亭主で男の兄貴分にあたるやくざものと,吹雪の山小屋で出会ってしまうという物語.歌舞伎としては趣向が変わっているが,こういう小品と舞踊を入れるのとどっちが良いか,意見の分かれるところとなろう.
「二、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」住吉鳥居前;難波三婦内;長町裏.
団七九郎兵衛(吉右衛門),女房お梶(芝 雀),お辰(福 助),玉島磯之丞(錦之助),傾城琴浦(孝太郎),伜市松(金太郎),堤藤内(桂 三),大鳥佐賀右衛門(由次郎),釣船三婦(歌 六),三河屋義平次(段四郎),一寸徳兵衛(仁左衛門).
こちらはそれぞれに男を売っている三婦,団七九郎兵衛,一寸徳兵衛の3人とその女房達が,義理ある家の若殿(これがいい加減な男である)に振り回され,ついには団七九郎兵衛が義父殺しの大罪を犯すという物語.
吉右衛門は熱演だが,その台詞も動きも,如何にも貫禄があり過ぎて,この30両すらままならないやくざものの有りようとはちょっと合わない.
女房を演じる柴雀,福助は好演,特に柴雀は先月の九重に続いて美しい.
三婦の貫禄と義平次のけちな悪党ぶりも良かった.大詰めの殺しの場面はやはり芝居として面白い.
「三、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)  かさね」
かさね(時 蔵),与右衛門(染五郎).
これは題名にはそぐわない殺しとたたりの物語である.
因縁としては複雑怪奇だが要するに与右衛門がかって,愛人かさねの母と通じ父を殺し,その祟りがかさねの顔の崩れに出るという何とも理不尽な話.
このためかさねは遂に与右衛門に殺されるが,これで終わったと見えた物語はかさねの亡霊が与右衛門を花道から呼び戻すところで恐怖の大詰めとなる.なかなか見応えあり.時蔵が好演.
本日は浮気と不倫3連戦,殺しの2連戦という中身の濃いプログラムであった.
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