独断的映画感想文:ロビン・フッド
日記:2011年7月某日
映画「ロビン・フッド」を見る.
2010年.監督:リドリー・スコット.
出演:ラッセル・クロウ(ロビン・ロングストライド),ケイト・ブランシェット(マリアン),マーク・ストロング(ゴドフリー),ウィリアム・ハート(ウィリアム・マーシャル),マーク・アディ(クック修道士),オスカー・アイザック(ジョン王),ダニー・ヒューストン(獅子心王リチャード1世),アイリーン・アトキンス(アリエノール・ダキテーヌ),ケヴィン・デュランド(リトル・ジョン),スコット・グライムズ(ウィル・スカーレット),アラン・ドイル(アラン・ア・デイル),レア・セドゥー(イザベラ),マックス・フォン・シドー(サー・ウォルター・ロクスリー).
11世紀末,十字軍遠征からの帰途,獅子心王リチャード率いるイングランド軍はフランスの城塞を攻撃.ところがリチャードは狙撃を受けて落命,軍中にいた弓の名手ロビン・ロングストライドは,リトル・ジョン等の仲間と共に軍を離れ帰国を目指す.
その途上,フランス王の密命を受けたゴドフリー等に襲われ瀕死のロバート・ロクスリーを救い,彼からリチャード王の王冠とロバートの父の剣を託される.
ロバートとして王冠をリチャードの母に返したロビン等は,ノッティンガムのロバートの父ウォルター卿の領地を訪ねる.そこには盲目のウォルター卿とロバートの美しい未亡人マリアンが暮らしていた.
跡継ぎ不在で領地が没収されるのを恐れ,ウォルター卿はロビンにそのままロバートとしてその地に留まる様求める.落ち着いた生活を始めようとするロビン,しかし今は後継者ジョン王の宰相となったゴドフリーの手が,ロビンの周辺に迫っていた….
シャーウッドの森の無法者ロビン・フッドの前史と言うべき物語(前史にしてはロビンとマリアンが年取りすぎという気もするが).
ロビンが暮らしたイギリスがどういう社会だったのか,「ノッティンガムの長官」という存在がどういうものだったのか,それなりに判ってくる.イギリス史の一般知識があればもっと楽しめたかも知れない.
この映画の見所はラッセル・クロウ,ケイト・ブランシェット,マックス・フォン・シドーの3人の演技を堪能できること.
マックス・フォン・シドーはシャッターアイランド以来だが,やはり素晴らしい存在感.
弓の名手ロビンとその仲間が大活躍する森での闘いやフランス王との戦闘シーンも,さすがに見応えがある.
ところでこの映画にはロビンの父親がどういう人だったかを巡るエピソードもあるのだが,これは全く必要を感じない.
このエピソードに関連して,ロビン達が如何に圧政に抗して自由を求めて戦っているかというテーマが演出されるが,アメリカ映画がこういうテーマを掲げるといっぺんに物語がうさんくさくなる.
くそCIAやくそFBIがスポンサーじゃあるまいし(失礼).
これで減点となって点数は★★★☆(★5個が満点)
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