独断的映画感想文:クロエ~無垢な娼婦~
日記:2011年8月某日
映画「クロエ~無垢な娼婦~」を見る.
監督:デニス・ベリー.
出演:マリオン・コティヤール(クロエ),アンナ・カリーナ(カティア),ジャン=クロード・アドラン(ジャン=ミシェル),ノーツァ・クーアドラ(エルザ).
TV映画であることに後から気がついた.
16歳のクロエは,ボーイフレンドに裏切られたことに落胆,口うるさい母親にも嫌気がさし家出をする.
汽車を降り立ったある街で偶然知り合ったカフェの女主人カティアに魅了されるが,つきあい始めたジャン=ミッシェルに夢中になる.
彼はジゴロだった.
愛する彼の言葉のまま,結局クロエは娼婦としてジャンに貢ぎ続ける.
それを心配するカティアの言葉にも耳を貸さないクロエ,しかしジャン=ミシェルは複数の女をそのようにして働かせるプロだった.
自分の街に帰ろうとするクロエ,しかし見るからに娼婦然とした彼女を,かっての友人も受け入れない….
マリオン・コティヤールがブレイクする直前,21歳で演じた16歳の少女の役.
しかし確かにうまいものである.
共演が前ゴダール夫人で60年代を風靡したアンナ・カリーナというのも吃驚.
但し,クロエが家出した理由ももう一つ判然としないし,カティアがジャン=ミシェルを殺してまでクロエを守ろうとした理由も良く判らない.
16歳の娘というものはこんなものかと思う反面,この映画の言いたいことは結局何なのかがぴんと来なかった.
通俗的なドラマ.しかし日本で売りやっている娘達のドラマとはずいぶん違うよね.
★★★(★5個が満点)
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