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2011/09/22

独断的映画感想文:冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

日記:2011年9月某日
映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を見る.1
2009年.監督:ジョニー・トー.
出演:ジョニー・アリディ(フランシス・コステロ),シルヴィー・テステュー(アイリーン・トンプソン),アンソニー・ウォン(クワイ),ラム・カートン(チュウ),ラム・シュー(フェイロク),サイモン・ヤム(ジョージ・ファン).
マカオを舞台に描くノワールアクション.
冒頭,男の子2人を含む4人家族が殺し屋に襲われる.
唯一生き残った母親の元に,その父がフランスから駆けつける.パリでオーナーシェフとしてレストランを経営するコステロ,実は彼もかって殺し屋だった.
娘に復讐を誓ったコステロは,偶然知り合った3人組の殺し屋を雇い,犯人を捜す.
娘の銃撃で手傷を負っていた犯人グループはすぐに判り,4人は彼等と対決,負傷するが最終的に彼等を仕留めることに成功する.3
ところがここで犯人グループのボスは3人組のボス・ファンその人であることが判る.一方,コステロはここに至ってこれまでの経過の記憶を失ってしまう.
彼は以前銃撃され脳に残っている銃弾の影響で,記憶を失うことを医師に予告されていたのだった….
粗筋を書いていて,かなりぶっ飛んだ展開だということを改めて感じる次第.
だいたいコステロが3人組と知り合うきっかけも相当無茶苦茶で,コステロが泊まっているホテルの廊下で今殺しをしてきましたという3人組とすれ違うというのだが,普通こういう巡り会いで相手を即信用して仲間になるというのは無理なのではないか?
映画の途中,犯人グループをやっつけた段階で,3人組はボスを裏切った結果に直面して愕然としているところで,依頼主のコステロが「復讐って何だっけ」と言い出すのも,ひどい話である.
3人組も唖然とするが,観客も呆気にとられること請け合い.
いったいこれから先映画はどうなっていくのか.そういう意味では先の読めない新しいタイプの映画かも知れない.2
それでも登場人物の魅力がそれなりにあって,最初は何だかなあと思いながら見ていた映画だが,最期まで結構楽しく見た.
記憶を失った主人公が,最期にどうやって仇を認識し,復讐するという行為を全うするのかが,見もの.
★★★(★5個が満点)
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