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2011/09/10

独断的映画感想文:君に届け

日記:2011年9月7日(水)
映画「君に届け」を見る.1
2010年.監督:熊澤尚人.
出演:多部未華子(黒沼爽子),三浦春馬(風早翔太),蓮佛美沙子(吉田千鶴),桐谷美玲(胡桃沢梅),夏菜(矢野あやね),青山ハル(真田龍),金井勇太(城ノ内宗一),ARATA(新井一市),富田靖子(黒沼陽子(特別出演)),勝村政信(黒沼喜多夫).
如何にも漫画らしい筋立てだが,登場人物の魅力がすてきで一気に見た.
黒沼爽子は「リング」の貞子にそっくりな(と言っても超ロングヘアが顔を隠しているというだけだが)風貌が災いし,貞子と呼ばれて一貫して気味悪がられてきた.
本人はいたって真面目で内気で純情で,自分を出さないタイプなので友人の出来ぬまま高校に入学する.
その貞子が入学式の日に道を教えてあげたのが,同級生随一の好青年風早.風早も黙々と花壇の世話をしたり一人で掃除をしたりする貞子を好きになる.
2学期の席替えで隣同士になった貞子と風早,その前に座ったちずるとあやねは仲良しになり,ラーメン屋に行く.2_2
生まれて初めてラーメン屋で外食し感激する貞子,友人というものを知らなかった貞子は,ぎごちないスタートながら次第に彼らとの友情を深めていく.
ついにはちずるやあやねの悪い噂を流すグループと対決するまでになる.
風早は貞子に愛を告白しようとするが,あまりに純情な貞子には却って打ち明けにくいまま,体育祭が迫ってきた….
あらすじを書いていても本当に漫画チックな物語だと思うが,魅力はやはり多部未華子をはじめとする女優陣(皆若い)にある.
多部のいじらしさ純粋さ,しかし愛する男のためには夜の道を必死で駆ける.一方そんな貞子をだましに掛け風早を奪おうと画策するクルミも結局純情で,要するにこの映画には貞子を壊す程の悪人は出てこないのである.
そこが漫画の良いところか.
映画に一貫して漂うほんわかしたムードも宜しい.ロケ地はわが栃木県だし,おなじみの関東バスが「市営バス」に化けて出てくるのも嬉しい.音楽もすてき.4
適度にうるうるして,おじさんがハッピーエンドを楽しめる映画.
★★★☆(★5個が満点)
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