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2011/10/23

独断的映画感想文:完全なる報復

日記:2011年10月某日
映画「完全なる報復」を見る.1
2009年.監督:F・ゲイリー・グレイ.
出演:ジェイミー・フォックス(ニック・ライス),ジェラルド・バトラー(クライド),レスリー・ビブ(サラ),ブルース・マッギル(ジョナス).
ある日突然自宅を襲った2人組の強盗に妻と娘を惨殺されたクライド,自身も重傷を負う.
ところが犯人は捕まったが,警察の証拠採取時の不手際により証拠採用が否認され,担当検事ニックは有罪を勝ち取るため主犯のダービーと司法取引を行い,その証言によって従犯エイムズの死刑を引き出す.ダービーは禁固5年の刑となった.
この結果にクライドは激しく反発する.
10年後,エイムズの死刑が執行されるが,通常無痛のその執行は,薬剤のすり替えにより凄惨な結果となった.
更にクライドの所有する廃工場でダービーのばらばら死体が発見される.
ニックは犯行はクライドの仕業によるものと信じクライドを逮捕,クライドは自白と引き替えに様々な条件をだすが,一方クライド逮捕後にも司法関係者の殺戮が続き,ついにはニックの上司,部下を含む検察関係者までが犠牲となる….2
アメリカの裁判における司法取引制度を巡るクライドとニックの戦いを,拘禁中のクライドによる連続大量殺人事件という謎を絡めて描くミステリ,という映画.
ところでこのミステリの面では,謎は意外と単純でがっくり来てしまう様なところがある.
一方のクライドとニックの葛藤は,方やニックはこれだけ上司と部下を犠牲にしながら一人出世を果たし家族とは仲良くハッピーエンドとなり,こなたは自身の妻と娘を亡くしながら容赦なく無差別殺人に走り,いずれの側にも感情移入はし難い.
という訳で途中まではともかく,後半は何だかなーの結末であった.
論点整理がうまくいかなかった映画,という気がする.思いついたミステリ・プロットもいまいち,という感じであります.
★★★(★5個が満点)3
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