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2011/11/05

独断的映画感想文:七瀬ふたたび

日記:2011年10月某日
映画「七瀬ふたたび」を見る.1
2010年.監督:小中和哉.
出演:芦名星(火田七瀬(テレパス)),佐藤江梨子(漁 藤子(タイムトラベラー)),田中圭(岩淵了(予知能力者)),前田愛(真弓瑠璃),ダンテ・カーヴァー(ヘンリー・フリーマン(テレキネシス)),今井悠貴(山沢 ノリオ(テレパス)),河原雅彦(景浦),池田成志,大杉漣,平泉成(山木義男),吉田栄作(狩谷).
筒井康隆原作のSF小説の映画化.ネタバレです,注意!!
原作は1972年から1974年にかけて執筆された.
SF小説であることから原作はかなり詳細な超能力についての理論的な位置づけがあり,また時代背景からか,最終章では国家の黒々とした圧倒的な威圧のもとに,七瀬を始め超能力者はことごとく狩られて殺害されていく.
まさに最終章にある様に「超能力者は何のために生まれてきたのか」という痛切な問いかけが後に残る,悲劇である.3
ところがこの様な小説の内容とは別に,美貌のテレパス火田七瀬というキャラクターは一人歩きをしたのではないかというのが,この映画を見た感想.
火田七瀬を美貌の芦名星が演じたという点以外は見るべきものなし.
キャスティングではノリオ役,藤子役は失敗ではないか.
吉田栄作の「狩谷」はそういう風に権力がつまらないキャラクターとして出てくること自体が失敗である.
迷彩服を着た自衛隊員の登場や,彼等がヘンリーに頭部を破壊されて殺害される映像も,見たくはなかった.テレパシーで読み取られたり交わされたりする会話の映像表現も,およそ現代の映画とは思えないレベル,
七瀬がヘンリーの念動で湖水を渡るシーンは,まあそういうことなんでしょうが,あまりにも馬鹿正直な映像でどん引きした.
このCGの時代にもう少し何とかならなかったのだろうか.
まあ筒井作品の映画化の難しさは,この感想の様な非難が雨の様に降りかかることが予測される,まさにその点にあるだろう.2
とは言え残念な映画.
★★(★5kが満点)
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