独断的映画感想文:SP 革命篇
日記:2011年12月某日
映画「SP 革命篇」を見る.
2011年.監督:波多野貴文.
出演:岡田准一(井上薫),堤真一(尾形総一郎),香川照之(伊達國雄),真木よう子(笹本絵里),松尾諭(山本隆文),神尾佑(石田光男),春田純一(室伏茂),野間口徹(田中一郎),大出俊(伊勢崎武則),江上真悟(中尾義春),平田敦子(原川幸子),伊達暁(梶山光彦),古山憲太郎(木内教永),近江谷太朗(高島清),堀部圭亮(伊達の秘書),平岳大(滝川英治),波岡一喜(安斎誠)入山法子(青池由香莉).
要人警護に当たるSP警視庁警備部警護課第四係の井上以下の面々は,今日も各対象者の警護で国会に入る.
同じ日,係長の尾形の指揮下,国会占拠を企図するテロリストグループは国会議事堂を制圧, 4係以外のSPもすべて寝返り,テロリスト達と志を同じくする若手官僚グループが酒宴を開きながら見守る中,衆議院議場に乗り込んだテロリストは議場を制圧し閣僚全員の不正をTV中継の面前で糾弾し始めた.
一人国会内に孤立したSP4係は,議事堂の奪回目指して活動を開始する.
尾形の真の意図は何か,テロリストグループの工作は成功するのか….
テンポ良く進む物語展開はなかなかのもの,最期まで一気に見た.
しかし個々の人物の描写は如何にも平板で,画面での俳優の熱演には引き込まれるが,この人達は実際はどういう人で,何がこういう事態を生じさせたか,という点は殆ど語られていない.その意味では,TVドラマをスクリーンにしてみましたという以上のものではない.
官僚達の描写もあまりに類型的で,映画の制作元がフジTV系だから,逆に国民のガス抜きをして真の官僚の悪事から目をそらそうという政治的意図のある映画ではないかと邪推させる結果となる.
岡田准一のアクションはまずまずだが,映画の冒頭からの無前提なしかめっ面は意図が良く分からない.
映画全体も結局数時間の国会議事堂内の話に限定されているので,ふくらみがなく終わってみれば何も残らない,単純なアクション映画である.
TVドラマを見ずに映画を見た僕が悪かったのだろう.
でも★★(★5個が満点)しか上げられません.
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