番外:独断的歌舞伎感想文:平成中村座 義経千本桜 鳥居前/身替座禅/雪暮夜入谷畦道
日記:2012年1月某日
歌舞伎:平成中村座を見る.
昼の部は,「一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 鳥居前」.出演:佐藤忠信実は源九郎狐(獅童),静御前(梅枝),源九郎判官義経(萬太郎),武蔵坊弁慶(亀蔵).
「二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)」.出演:山蔭右京(勘三郎),太郎冠者(獅童),奥方玉の井(彌十郎).
「三、雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)」.出演:片岡直次郎(橋之助),三千歳(七之助),按摩丈賀(亀蔵).
「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 鳥居前」はおっとりした義経,美しい静御前が魅力的.
獅童はもっと暴れて欲しかった.亀蔵は弁慶で坊主頭,後の「入谷」でも按摩の丈賀でハゲづらということで,こういう配役どうなんでしょうね.
「身替座禅」では久しぶりにコメディの勘三郎が見られて感激,
痩せているしみなぎるエネルギーには未だ欠けるものがあるが,軽妙洒脱なそのそぶりが懐かしい.
彌十郞の玉の井は,もう少し太ったら松子・デラックスである.
「入谷」は橋之助を見るのが楽しい.
七之助の三千歳が部屋の入り口に立ちすくみ,直次郎と互いに見交わすところが好きである.
今回も桜席,寒いが役者の動きがよく見れて楽しい.
ところで終演後テントの外に出たら,そば屋のおじさんが器を引いて帰るところだった.その器は,劇中で使われた蕎麦のものだったろうか?
このテントの外に蕎麦屋の屋台が出ていたら良いのにと,同行皆で言い合ったことでした.
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