独断的映画感想文:パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉
日記:2012年1月某日
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」を見る.
2011年.監督:ロブ・マーシャル.
出演:ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ),ペネロペ・クルス(アンジェリカ),ジェフリー・ラッシュ(バルボッサ),イアン・マクシェーン(黒ひげ),サム・クラフリン(フィリップ),アストリッド・ベルジュ=フリスベ(シレーナ),ケヴィン・R・マクナリー(ギブス),キース・リチャーズ(ティーグ・スパロウ),スティーヴン・グレアム(スクラム),グレッグ・エリス(グローブス),リチャード・グリフィス(ジョージ王),ジュディ・デンチ(上流階級の婦人),ジェマ・ウォード(人魚(1)),クリストファー・フェアバンク(エゼキエル).
相棒ギブスが捕まりロンドンで裁判にかけられるというので,ジャックは判事に変装,ギブス救出に奔走するが,ジャックも結局捕まって国王ジョージと会う.
ジャックが船員を募集して「生命の泉」探索の旅に出るという噂があるらしく,今や国王の臣下となった仇敵バルボッサが現れて「生命の泉」の有りかを問い質す.
ジャックは辛くも脱出,彼の名をかたって船員を募集している人物を突き止めると,何とそれはかっての恋人女海賊のアンジェリカであった.
彼女は父である悪名高い海賊「黒ヒゲ」の命を救うべく,生命の泉を見つけようとジャックを拉致する.一方バルボッサ率いる英国船,スペイン艦隊も共に生命の泉を目指すが,生命の泉で生命を救うには,泉の水の他に伝説の海賊船ポン・セデ・レオン号にある聖杯,ホワイトキャップ湾に住む人魚の涙が必要なのだ.
黒ヒゲとバルボッサは共にホワイトキャップ湾を目指し船を進めるが….
シリーズ4作目は,今までのややこしい人間関係や経緯が単純明解にされ,ジャックが本来のアホかしこのキャラクターを取り戻して大活躍,痛快なエンタテインメントとなった.
シリーズものの弊害はとにかく話が複雑になって登場人物がやたら増えること,今回思い切って今までのキャラクターの大半を捨て去った英断は評価されるべきであろう.
お陰でおじさんも安心して最後までアハアハと笑って映画を見ることが出来たのは,実にめでたい.
今回は黒ヒゲとその娘アンジェリカ対ジャックのあの手この手を尽くした闘いに加え,英国海軍を従えたバルボッサ,更にいざとなると出現して事態を単純に悪化させるスペイン軍という構成が,活劇をスリリングにしてなかなかに楽しい.
今回惜しかったのは海賊船同士の闘いのシーンが無かった点であるが,ラストでジャックがブラックパール号を再度ものにしそうな気配があり,次回が楽しみである.
★★★★(★5個が満点)
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